騎士鉄十字章の佩用式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:58 UTC 版)
「騎士鉄十字章」の記事における「騎士鉄十字章の佩用式」の解説
騎士鉄十字章の上部に付いた吊り輪に専用の綬(リボン)を通し、その綬を使って首許に騎士鉄十字章を佩用した。騎士鉄十字章の綬は二級鉄十字章の綬と同じく黒白赤(de)の国家色のデザインだが、幅が45ミリと二級鉄十字章の綬よりも広かった。綬がゆるまないよう、また装着の利便性のため綬にゴム紐とフックを付着させることが多かった。 戦功十字章の騎士十字章も襟元に佩用するが、はじめこの2つを同時に襟元に佩用することは禁じられていた。しかし後に許可され、その場合には騎士鉄十字章を下、戦功十字章騎士章を上にして佩用することとされた。 ドイツの軍隊スラングにおいては、鉄の首枷(Halseisen)やブリキのネクタイ(Blechkrawatte)と形容された。また騎士鉄十字章を受章できるよう張り切る人物の心境は、病気になぞらえて喉の痛み(Halsschmerzen)と呼ばれた。 1942年には、騎士鉄十字章を受章して佩用する者は、階級にかかわらず先に敬礼を受ける権利を有すると定められた(アメリカにおける名誉勲章と同じ扱い)。 なお騎士鉄十字章を含めた鉄十字章は日本の金鵄勲章のように家宝として大事に保管されるような性質の物ではなく、武勲の証として戦場でも一般的に佩用された。 襟下に綬をまいて柏葉・剣付騎士鉄十字章を佩用 綬を首にかけて騎士鉄十字章を佩用。第二ボタンホールに二級章の綬、左胸ポケットに一級章も写っている 騎士鉄十字章を佩用して演説する退役軍人(オットー・リース)
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