柏葉・剣付騎士鉄十字章
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「騎士鉄十字章」の記事における「柏葉・剣付騎士鉄十字章」の解説
柏葉章受章者でさらに戦功を立てた者は柏葉・剣付騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit Eichenlaub und Schwertern)を受章した。交差した2本の剣が入った柏葉章である。剣付き柏葉章の受章者は柏葉だけの柏葉章と取り替えて騎士鉄十字章の上部に装着した。交差する剣は伝統的なデザインでありドイツの勲章にしばしば見られるものである。 剣付き柏葉章の勲記は内容はほぼ同じであるが、ホルダに金メッキの幾何学模様の縁飾りがついており、より豪華な雰囲気を漂わせていた。 剣付き柏葉章受章者は159名のドイツ軍人と1名の日本軍人(山本五十六)の計160名であり、外国人受章者は山本五十六のみである。また、外国人が受章した騎士鉄十字章としては本等級が最高位であり、山本は単独最高位の外国人受章者となる。 この勲章まで受章したドイツ軍人で著名な者には、ヘルマン・ホト(陸軍将軍)、エーリッヒ・フォン・マンシュタイン(陸軍元帥)、エヴァルト・フォン・クライスト(陸軍元帥)、ゲオルク=ハンス・ラインハルト(陸軍将軍)、ヘルムート・ヴァイトリング(陸軍将軍)、ゲルト・フォン・ルントシュテット(陸軍元帥)、ゴットハルト・ハインリツィ(陸軍将軍)、ヨハネス・ブラスコヴィッツ(陸軍将軍)、オットー・クレッチマー(海軍Uボート艦長)、エーリヒ・トップ(海軍Uボート艦長)、ゲルハルト・バルクホルン(空軍エースパイロット)、リヒャルト・ハイドリヒ(空軍降下猟兵指揮官)、ルートヴィッヒ・ハイルマン(空軍降下猟兵指揮官)、ローベルト・フォン・グライム(空軍元帥)、ヴォルフラム・フォン・リヒトホーフェン(空軍元帥)、カール=ロタール・シュルツ(空軍降下猟兵指揮官)、エーリッヒ・ルドルファー(空軍エースパイロット)、エリッヒ・ヴァルター(空軍降下猟兵指揮官)、オイゲン・マインドル(空軍降下猟兵指揮官)、ヘルマン・フェーゲライン(武装親衛隊将軍)、フェリックス・シュタイナー(武装親衛隊将軍)、パウル・ハウサー(武装親衛隊将軍)、クルト・マイヤー(武装親衛隊将軍)、ヴァルター・クリューガー(武装親衛隊将軍)、ヨアヒム・パイパー(武装親衛隊将校)、ヴィルヘルム・ビットリヒ(武装親衛隊将軍)、ミハエル・ヴィットマン(武装親衛隊戦車兵)などがいる。 小説「オデッサ・ファイル」の主人公ペーター・ミラーの父親エルウィンが剣付き柏葉章の受章者である設定になっている。
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