駅のバリアフリー対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:46 UTC 版)
京阪本線の駅のバリアフリー対策は視覚障害者用の点字ブロックが1976年11月の香里園駅のホームに設置されたことから始まり、『高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称バリアーフリー新法)』によって1日の乗降客5000人以上の駅には2011年3月末までに障害者対策を設けなければならないため、新しい基準に併せてスロープの改良やエレベーターの設置工事が行われている。 視覚障害者対策の点字ブロックは1981年2月8日までに京阪線のすべての駅に設置され、また1979年1月・主要12駅に点字運賃表が設置され、現在ではすべての駅に設置されている。なお新基準にあわせるために点字ブロックにホーム中側に内行線の増設が行われて2010年3月24日までにすべての駅で改良を終えた。また地下駅への出入り口を知らせる誘導鈴(チャイム)は2013年12月26日までに音声案内に更新された。視覚障害者や酩酊状態でのホーム転落事故を受け、ホームドアの設置は乗降客数最大の京橋駅で計画・準備されているが、5扉車5000系のドア配置(ドアの位置と数)に対応できず、5000系の淘汰後に予定されている(駅の安全設備の節も参照)。 車いす対応エレベーターの設置は京阪線鴨川沿いの地下化に伴い1987年5月三条駅と四条駅(現・祇園四条駅)の地上からホーム階までと、五条駅(現・清水五条駅)のホーム階とコンコース階に設置されたのを皮切りに、2018年12月1日現在では鳥羽街道駅を除きエレベーターもしくはスロープの設置された車いす対応の駅となっている。なお車いす利用者のホームと電車の段差を橋渡しする「折りたたみ式の渡し板」は1998年12月19日までに京阪線のすべての駅に配置された。また京都市内の地下線の駅ではエレベーターの更新工事が2014年秋から2015年春にかけて行われた。 身障者に対応して、オムツ交換台なども設置された「多目的トイレ」も駅の改良工事に併せて設置されており、古い規格で設置された多目的トイレでは一部にオストメイト対応設備の取り付け工事も行われている。
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