香港カイタックエアポート
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「ぼくは航空管制官3」の記事における「香港カイタックエアポート」の解説
ぼくは航空管制官3 香港カイタックエアポート(-ほんこんかいたっくえあぽーと)は旧啓徳空港を舞台とした作品である。ゲームタイトルはぼくは航空管制官3 香港啓徳國際機場(-ほんこんかいたっくこくさいきじょう)とも。ぼくは航空管制官シリーズを通じて初となる日本国外の空港を舞台とした作品である。初回限定版には特典として、空港やコックピットの貴重な音源を収録したオーディオCDのInternational Airportが付属した。 啓徳空港はかつての香港の玄関口となる空港であり、新空港である香港国際空港が完成したのをうけ、1998年7月5日の運用を最後に廃港となった空港である。九龍のビクトリア・ハーバーに突き出すように設置された1本の滑走路(13/31)をもつ国際空港であった。滑走路のすぐ北側は山地である。そのため、当空港の滑走路13を目指す航空機は、滑走路に対して斜め方向から進入し、空港直前で滑走路に向けて大きく右旋回して着陸を行う。この右旋回は香港カーブと呼ばれており、空港北側の市街地を低空でかすめるようにして飛行していくというものであった。このような事情から、啓徳空港は今もなお航空ファンに人気の【伝説の空港】 とされている。啓徳空港は、その発着便数の多さに対して、驚くほど手狭な空港である。1本しかない滑走路に対して多数の航空機が押し寄せるほか、滑走路と並行する誘導路も1本しかなく、風向きが急激に変化して使用滑走路が変わると、航空機は滑走路を使って方向転換をすることになる。また、空港ターミナルビルにはボーディング・ブリッジがたったの7基しかない。そのため、旅客をターミナルへ降ろしたら、次々と押し寄せる次の到着便のために、旅客を降ろした航空機を空港内の他の場所へ移動する必要がある。出発機・到着機に加えて空港内移動機が、狭い空港内にあふれることになる。このような空港であるため、ゲームジェネラルは本作の難易度は高いと評している。また、本作より、ターミナルビルなどから離れた出発機が、誘導路上においていつでもタワーにハンドオフできるようになった。 啓徳空港は現在は存在しない空港であるため、ゲームの舞台は1980年代が中心となる。キャセイパシフィック航空のグリーンストライプ、全日本空輸のモヒカン塗装など、旧塗装の機材も登場する。ゲームのステージは様々な時刻・気象条件が用意されており、雲海が広がる雨の光景や世界三大夜景・100万ドルの夜景と名高い香港の夜景も再現されている。最終ステージの日時は1998年7月5日、啓徳空港の最終運用日である。啓徳空港最後の夜に、押し寄せ去っていく航空機を管制することになる。 2012年1月26日に発表されたダウンロードコンテンツのぼくは航空管制官3 エクステンドシナリオ4では、パイロットのストレス値が上昇しやすく設定されて、減点されやすい非常に難易度の高いステージが用意された。 登場航空会社…キャセイパシフィック航空・香港ドラゴン航空・エアホンコン・中国東方航空・エバー航空・ガルーダ・インドネシア航空・エールフランス航空・ノースウエスト航空・JALグループ・ANAグループ 公式製品紹介
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