音江環状列石とは? わかりやすく解説

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音江環状列石

名称: 音江環状列石
ふりがな おとえかんじょうれっせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 北海道
市区町村 深川市音江町
管理団体
指定年月日 1956.12.28(昭和31.12.28)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 向陽といわれる広濶な丘陵上にあり、大小の山石が円形又は楕円形囲繞する多数環状石籬が群在するもので、これらはその径2メートル乃至メートル達する。昭和27年28年30年一部地域調査が行われた結果、これらの内部には山石が積まれ、その下に地山に約1メートル深く穿たれ楕円形又は隅丸方形の土■の存することが明かにされ、黒耀石製石鏃硬玉製の玉等が検出された。
これらの土■は一種の墓■と思われるのであるが、その上部に石材積み周囲石材環状に囲む構築形式きわめて特殊なものであり、一地域によくまとまり良好な状態で保存されることと相俟って北方古文化を知る上に価値高いものである
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音江環状列石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/17 05:57 UTC 版)

音江環状列石(おとえかんじょうれっせき)は、北海道深川市音江に所在する縄文時代環状列石群である。別称は、音江環状石籬である。1928年昭和3年)、北海道指定の史跡に指定され、1956年(昭和31年)12月28日、国の史跡に指定されている[1]

概要

稲見山という標高113メートルの台地に構築されている。本遺構は、13号まで確認されているが、元来はもっと多数であったと考えられている。

発掘調査は、1917年大正6年)に道庁技師が2基の環状列石の内側を調査している。また、1953年(昭和28年)と1955年(昭和30年)にも発掘調査されている。

規模・形状

遺構は、北側と南側の2グループとして捉えることができる。北側には1 - 10号までが並んでいる。これらの遺構の直径は2メートルから5メートル前後であり、自然石を環状に立てて置き、その内側に川原石を敷き詰めたり、積み重ねたりしている。南側には11号 - 13号までの3基があり、それらは東西、南北の長さが30メートルほどの土手で方形の区画を設けている。ここには環状の配石はない。

埋葬施設・出土品

北側の遺構の敷き詰めた石を取り除くと下から2メートル×0.5メートル、深さ1メートルほどの隅丸方形の墓壙が掘られていた。墓壙内から腐食した人骨、底から翡翠の小玉、黒曜石石鏃チャート製の石匙(せきひ、いしさじ)、朱片が出土した。南側の方形土塁の内側には、隅丸方形状に平たい石を敷き詰め、その下に1メートル×2メートルの墓壙が掘られていた。11号では翡翠小玉23、有柄石鏃12個が並べられた状態で出土した。石鏃のそばには朱漆のが樹皮様の紐を巻き付けて置かれていた。12号では翡翠小玉9、朱漆片、13号では翡翠小玉6、黒曜石石鏃1が出土している。

脚注

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  1. ^ 音江環状列石 - 国指定文化財等データベース(文化庁

参考文献

関連項目

座標: 北緯43度40分26.5秒 東経142度2分1.1秒 / 北緯43.674028度 東経142.033639度 / 43.674028; 142.033639



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