非軍人による略奪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 21:06 UTC 版)
1863年:南北戦争中のニューヨークにおいて、徴兵を拒否するアイルランド系カトリック住民を中心とした暴徒が、プロテスタント、富裕層、自由黒人を標的とした放火、略奪、暴力行為を行った。 1939年-1941年:第二次世界大戦中、ドイツ軍の空爆を受けたイギリスの諸都市において、崩壊した建物を子供たち、消防士、また一般大衆が略奪した事件が何度か報告されている。 1977年:ニューヨーク大停電の際に、大規模な暴動や略奪が発生している。 1989年:アメリカのパナマ侵攻の際、パナマシティで組織的な略奪が起こった。[要出典] 1992年:アメリカ・ロサンゼルスで、ロドニー・キング事件を発端として、大規模な暴動と略奪が発生した(ロザンゼルス暴動)。 2003年:アメリカ軍のイラク占領の後、警察機能の喪失とアメリカ軍の治安維持活動等閑により、バグダッドを中心に大規模な略奪が起こった。もっともよく知られているのはイラク国立博物館の略奪である。また病院が襲われ、ほとんどの物資を奪われるような事態が起きた。一方で、一般に言われている被害量については誇張された部分もある。イラク国立博物館の例においても、特に重要な品はイラク中央銀行の地下室に秘匿されていた。 2005年:ハリケーン・カトリーナに襲われたルイジアナ州ニューオーリンズの水没した地域で、広範な略奪が起こった。 2010年:ハイチ地震の際、救援の遅延により市民の不満が高まり、略奪が起こる一方で、略奪者と疑われた人々に対する私刑行為も起こった。 2011年:ロンドン暴動。若者たちがロンドンの広範囲で略奪を行った。この略奪は組織的なものだったとされているが、黒幕ははっきりしていない。ロンドンでは先述の第二次世界大戦中の他にも、1981年のブリクストン暴動の際にも大規模な略奪が発生している。この2011年の暴動と略奪は、マンチェスターやリヴァプール、バーミンガムにも飛び火した。 2015年:メリーランド州のボルチモアで、警察に拘束され死亡したアフリカ系アメリカ人フレディ・グレイの葬儀の後、暴動と略奪が発生した。
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