非生物で人工物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 06:28 UTC 版)
生物に続く非生物はまず人工物から紹介する。聖母子像に多く登場するものとして十字架と本(巻物)がありいずれもキリスト教の教義、本質を象徴する。十字架は樹に似ること、冠は花輪に似ることから植物の隣に分類した。Iconclass 分類は 11 F 1 2 マリアのモノグラム11 F 1 3 マリアの紋章11 F 3 6 マリア(幼児イエス無し)、他の人物伴う:勝利のマリア、凱旋車に乗る、十字架:樹に似る、冠:花輪に似る、本、巻物など 汚れの無い鏡 Speculum sine macula(外典「ソロモンの知恵」7章26節)建造物:塔、井戸、都市など ダビデの塔 Turris David(雅歌4章4節) 命の水を汲むところ、泉(井戸)Futeus aquarum viventium(雅歌4章15節) 泉(井戸)は人工物か否か両方にまたがるところもある。地下から溢れる水が泉でそれをくみ出す機構が井戸であるから、井戸は泉の先端部、蓋といえるからである。 閉ざされた園Hortus conclusus(雅歌4章12節) 庭は自然に囲い、人手を加えた人工物とみなせる。「閉じた」という意味が処女性に通じ、マリアの象徴である。 園の泉Fons hortorum(雅歌4章15節) 泉は非人工物であるが園の中にあることは「封じられた(封印をつけられた)、閉じた」泉として人手が加わっていることを意味する。「閉じた」からマリアの処女性の象徴である。 その他の人工物: アーロンの花咲く杖 、石の門、 糸巻き棒、 インク壷、容器、 王冠 、王錫、 鏡 、楽器 、花瓶 、ガラス(容器)、 ギデオンの羊毛 、球、 鎖、 契約の櫃、 剣 、香炉、 杯、 12の星の冠、 勝利の旗、 燭台、七脚の:、 城 、象牙の塔、 槌、ハンマー 、都市 、閉じた門 、ニンブス、 柱 、武器、 船、 ペン、筆、 指輪 、ろうそく
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