非生物的媒介
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:29 UTC 版)
非生物的媒介として風媒 (anemophily) と水媒 (hydrophily) がある。裸子植物の大部分と一部の被子植物が風媒受粉である。裸子植物の一部に生じた虫媒の植物から被子植物が進化した。風媒の被子植物は虫媒から再び風媒に戻ったものと考えられている。水媒はほとんどが水生植物でみられるが、すべての水生植物が水媒による送粉を行うわけではない。 風媒花は目立たない花であることが多く、香りも少ない。花の構造としては雌蕊(めしべ)・雄蕊(おしべ)とも花の外部に露出して、花粉を受けやすくあるいは放出しやすくなっているものが多い。また花粉は乾燥していることが多い。被子植物についてはそうではないものの、裸子植物については生産する花粉量が虫媒花よりも多い傾向にある。これらは風媒に適応した特徴である。水媒花は水との位置関係で、水上を送粉するもの、水中を送粉するもの、水面を送粉するものに分けられる。
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