受粉様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 14:35 UTC 版)
自ら動くことに制約のある植物は花粉媒介を他の媒体に依存することが多い。その媒体の種類によって受粉様式は風媒、水媒、動物媒、自動同花受粉などに分けられる。種子植物は約90%が動物媒受粉であり、残り10%が非生物的媒介による受粉であると推定されている。受粉様式は種子植物の進化上で重要であり、花の形質(送粉シンドローム)に反映されている。動物媒の受粉様式は動物と植物の共進化の例として研究がなされている。また、植物と動物の関係は、受粉様式だけでなく種子散布まで含めた共生関係にあるものがある。なお、同一種でも複数の受粉様式が起こっており、必ずしも品種と受粉様式が1対1で対応するわけではないことに注意する必要がある。 自然状態で受粉させることを自然受粉と呼ぶのに対し、人間が人為的に受粉させることを人工授粉という。詳細は人工授粉の項を参照。
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