非定型ベンゾジアゼピン受容体リガンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 06:33 UTC 版)
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薬物名 一般的な商品名* 排出半減期† [活性代謝産物] 主な作用 ほぼ等価の用量‡ クロバザム マイスタン 8–60時間 抗不安薬, 抗てんかん薬 20 mg フルマゼニル アネキセート 1時間 解毒剤 一般的に 0.2 - 0.6 mgð エスゾピクロン§ ルネスタ 6時間 睡眠薬 3 mg ザレプロン§ ソナタ 1時間 睡眠薬 20 mg ゾルピデム§ マイスリー、Ambien 2.6時間 睡眠薬 20 mg ゾピクロン§ アモバン、スローハイム、メトローム 4–6時間 睡眠薬 15 mg * すべての商品名の一覧ではない。さらなる詳細を見るためには、薬の名前をクリックする。 等価用量は臨床経験に基づくが、個人間でも変化することがある。http://www.benzo.org.uk/bzequiv.htm. ‡ フルマゼニルはイミダベンゾジアゼピン系の誘導体であり、平たく言えばベンゾジアゼピン系過剰摂取の影響を反転させる解毒剤で集中治療室(ICU)にて静脈投与され、またマイスリーやルネスタのような「Z薬」と称される非ベンゾジアゼピン系の過剰摂取にも同様に用いられる。過剰摂取治療において、フルマゼニルはベンゾジアゼピンに耐性を生じている患者には禁忌である。またそれは長期的にベンゾジアゼピンを使用しているものには禁忌であるということである。。この場合、利益よりも重篤な発作のリスクのほうがはるかに上回る。フルマゼニルは、フルマゼニルによる競合阻害によって、ベンゾジアゼピンと非ベンゾジアゼピンをGABAA受容体への結合から阻害することで、ベンゾジアゼピンに耐性のない患者を、害の可能性から予防することで作用する。フルマゼニルによる潜在的な発作の影響よりもはるかに安全になるように、患者の酸素濃度、呼吸、心拍数と血圧に注目する臨床観察が用いられる。肺、呼吸器、心血管系の異常な速度から生じるすべての問題を介する対症療法は、一般的にベンゾジアゼピン単独の過剰摂取において必要とされる唯一の治療法である。多くの場合、ベンゾジアゼピンが消化管から吸収されるのを防止するために活性炭や活性ターボンが用いられる。胃洗浄はもはや一般的に使用されず、一部の中毒学者が推奨していない。
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