青春の影 (チューリップの曲)とは? わかりやすく解説

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青春の影 (チューリップの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 07:19 UTC 版)

「青春の影」
チューリップシングル
初出アルバム『TAKE OFF(離陸)
B面 一本の傘
リリース
規格 EPレコード
ジャンル J-POP
レーベル EXPRESS
作詞・作曲 財津和夫
チャート最高順位
チューリップ シングル 年表
銀の指環
(1974年)
青春の影
(1974年)
ぼくがつくった愛のうた
(1974年)
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青春の影」(せいしゅんのかげ)は、1974年6月5日に発売されたチューリップの通算6枚目のシングル

解説

心の旅」から、しばらくアイドル路線を走っていたチューリップが、そのイメージを払拭し、自分達が目指していた本来の音楽に路線修正するために発表したバラード楽曲。

アルバム『TAKE OFF(離陸)』からのリカットだが、テイクが異なっている。この曲のリリースに周囲は大反対だったというが、ビートルズに倣って基本的にシングル曲はアルバムに入れないというコンセプトに反してまでのメンバーの固い意志と、プロデューサーの新田和長の意向もあり、最終的に発売が決定した。ボーカルもそれまでの姫野達也から財津和夫へ変更している。

結婚式などで歌われることも多いが、別れの歌とも始まりの歌ともとれる内容である。JASRACのデータベースによれば、副題は「I'll always remember you」である。

財津によると、「歌詞はビートルズの「The Long And Winding Road」をモチーフにした」[1]としている。また前述のように、別れの歌とも始まりの歌ともとれる内容ではあるが、財津自身は「二人の関係が「恋」から「愛」に変わった。ただそれだけ(後略)」・「単純に、主人公である男の成長を歌にしてみようと思った」・「「ただの女、ただの男」になることが確かな幸せにつながると言いたかった」と語っており、平凡な幸せこそが最高だと説いた純粋な恋の歌である[1]

後のインタビューで、ファンハウス時代のプロデューサーの金子文枝と、1997年の再結成時にエグゼクティブプロデューサーの小野浩次は、この曲をチューリップのベスト曲に挙げた。

この曲は、日本国内で様々なアーティストにカバーされているが、香港の俳優・歌手のアンディ・ラウが「永遠記得你」というタイトルでカバーし、広東語で歌っているものもある。

チューリップをマネジメントした草野昌一が、「ぼくが好きだった曲」と題して墓標に刻まれた30曲のうちの一つで、唯一の邦楽曲でもある。ただ、「草野はこの曲のシングル化に反対していたと聞いているので、なぜこの曲が墓標に刻まれたのかよくわからない」と財津は語っている[2]

2016年10月25日には「心の旅」と共に『2006 Anniversary Mix』がシングルカットされた。これが、2021年現在最後のチューリップのシングルである。

収録曲

全曲作詞・作曲:財津和夫 編曲:チューリップ

  1. 青春の影
  2. 一本の傘

本作を使用した作品

カバー

青春の影

脚注

  1. ^ a b 2015年5月22日付中日新聞夕刊2面「この道」(25)『平凡が最高』より。
  2. ^ 2015年5月21日付中日新聞夕刊3面「この道」(24)『「青春の影」』より。
  3. ^ “山崎育三郎カバーアルバムに「女々しくて」「モーツァルト!」劇中歌など11曲”. ステージナタリー. (2016年6月22日). https://natalie.mu/stage/news/191709 2016年6月22日閲覧。 



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