青い花 (文芸誌)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 13:56 UTC 版)
『青い花』(あおいはな)は、1934年(昭和9年)12月に太宰治と今官一が中心となって創刊した文芸同人誌[1]。誌名は太宰の案による[1]。
概要
同人は、岩田九一、伊馬鵜平、斧稜、太宰治、檀一雄、津村信夫、中原中也、太田克己、久保隆一郎、安原喜弘、小山祐士、今官一、北村謙次郎、木山捷平、雪山俊之、宮川義逸、森敦の18人[1][2]。
この同人誌は寄合所帯であり、太宰と檀の身勝手な狂乱によって同人はバラバラの状態となり、続刊されることはなく創刊号(1号)で廃刊となった[3][4]。その後、メンバーの大半は「日本浪曼派」に吸収された[3][4]。しかし、森敦は、日本浪曼派へは参加せず、放浪生活に入った。
創刊号
編輯兼発行人は「今官一」、発行所は「青い花編輯所」[1]。発行日は1934年(昭和9年)12月1日[3]。
- 太宰治『ロマネスク』(5-27頁)
- 津村信夫『信濃ところどころ』(28-31頁)
- 中原中也『近刊詩集『山羊の歌』より』(32-35頁)
- 雪山俊之『ナポレオンとラスコリニコフ』(36-43頁)
- 青い花・同人
- 斧稜『あをければ』(44-45頁)
- 北村謙次郎『われ失ふ』(46-47頁)
- 久保隆一郎『Van Gogh の画に』(48頁)
- 青井はな[注釈 1]『かくれんぼ』(49頁)
- 伊馬鵜平『広告』(50-51頁)
- 檀一雄『詩譜』(52-54頁)
- 山岸外史『一枚の絵葉書』(55-58頁)
- 今官一『三つの祈り』(59-63頁)
- 木山捷平『青い花の感想』(64-65頁)
書誌情報
- 『青い花』青い花編輯所、1934年12月。 NCID AA12865606。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 伊馬春部 『桜桃の記』中央公論社〈中公文庫〉、1981年6月。 ISBN 9784122008373。
- 檀一雄 『太宰と安吾』バジリコ、2003年5月14日。 ISBN 9784901784153。
- 二ノ宮一雄 『いのちの場所』日本随筆家協会〈現代名随筆叢書 96〉、2008年7月。 ISBN 9784889333343。
- 山本龍生 『詩譚 『青い花』と太宰治』砂子屋書房〈太宰治生誕一〇〇年記念出版〉、2009年11月10日。 ISBN 9784790411888。
「青い花 (文芸誌)」の例文・使い方・用例・文例
- ブルーベルは鈴の形をした小さな青い花をつける。
- ヤグルマギクは青い花をつける。
- 筆のような形をした青い花
- 青い花を持つさま
- ロッキー山脈に産するオダマキで、長い距を持つ青い花が咲く
- 米国南東部の亜低木で、成長の遅い茂みを形成し、短い端末に集散花序で青い花を有する
- 主に匍匐性の有毒の植物で青い花が咲く
- 通常青い花が咲く米国南東部産の多年草
- 通常青い花を持つ熱帯アフリカ産の草本または亜低木の属
- 細長い茎とベル形の青い花のある北半球の多年生植物
- 青い花のある属プルンバーゴの植物
- 小さな青い花と、以前痙攣止めとして使用されていた膨らんだ鞘をつける、北米の野生のロベリア
- 沈水生で海綿状の葉と青い花の水の上でゆらゆらする総状花序を持つ、ヨーロッパと北アメリカの直立する多年生の水生草本
- 青い花の密集した穂状花序を持つ、北アメリカ東部の背が高く、直立し、非常に葉の多い多年生草本
- 根元から出ているロゼットの暗い光沢がある緑の葉と目立つ単独のベル形の青い花のために栽培される低成長する高山植物
- 剛毛質の青い花の房を持つ、北アメリカ東部のリンドウ
- 東部、中央北アメリカの小さな青い花をつけるふち模様のあるリンドウ
- 米国西部(ロッキー山脈)特にイェローストーン国立公園の温泉のまわりの小さな青い花を持つ、フリンジドゼンチアン
- シエラネヴァダ山脈の小さな青い花を持つ、フリンジドゼンチアン
- 旧世界の葉の多い茎の青い花が咲くスミレ
- 青い花_(文芸誌)のページへのリンク