陣屋町臨港駅部分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 14:00 UTC 版)
陣屋町臨港駅(じんやまちりんこうえき)は、室蘭市崎守町(北緯42度22分3.6秒 東経140度55分48.3秒 / 北緯42.367667度 東経140.930083度 / 42.367667; 140.930083 (陣屋町臨港駅))にあるJR貨物の施設である。陣屋町駅から分岐する1.5kmの側線の終端にある。独立した駅舎があり「陣屋町臨港駅」の名称も掲げられているが、正式には陣屋町駅の構内の扱いである。 駅から西側へ留置線が数本、後述する専用線の山手線に沿って設置されている。 駅西側には、第三セクターの室蘭開発(株)が室蘭市から運営を委託されている崎守埠頭公共臨港線 山手線(835 m)と海手線(1,565 m)の2本の専用線が分岐している。 山手線には木材チップ(パルプ・紙の原料)を無蓋車に積み込む設備があり、列車設定時は室蘭港で陸揚げされる日本製紙白老工場(萩野駅隣接)向けの木材チップの荷役作業が行われていたが、2008年3月以降はトレーラによる輸送となっている。末期まで設定されていた貨物列車は専用貨物列車で、萩野駅との間に1日1往復運行されていた。かつては国鉄トラ90000形貨車が使用されていたが、後に専用に改造されたワム480000形有蓋貨車に置き換えられた。 海手線には、中国や韓国との外国貿易コンテナ定期航路用岸壁のコンテナヤードに隣接するコンテナホームがあるが、試験的に設置されたもので使用されていない。その先には臨港道路と交差する踏切があり、埠頭の先まで線路が伸びるが使用されていない。 かつては現・JX埠頭埋立地の西側(陣屋町臨港駅の東側)に市営の陣屋町工業団地があり、鉱物ばら貨物用岸壁のヤードや水面貯木場が設けられていて陣屋町臨港駅から公共臨港線が伸びていたが、日本石油精製室蘭製油所(現・JXTGエネルギー室蘭製造所)の生産拡大計画を受けた室蘭市がこの敷地を日本石油精製へ売却し、これらの施設や軌道は撤去された。
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