長良川鵜飼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/30 18:30 UTC 版)
長良川鵜飼(ながらがわうかい)とは、岐阜県岐阜市の長良川で毎年5月11日から10月15日まで行われる鵜飼である。中秋の名月と増水時を除く毎夜行われる。中秋の名月に行われないのは、篝火で驚かせた鮎を捕らえる鵜飼では、「月が明る過ぎると篝火の効果が薄れるため」といわれることもあるが、他の満月の際には催されるので、これは伝統的な公休と言える。
注釈
- ^ 篝火(かがりび) - 鵜飼用の照明。篝火を燃やす鉄製のカゴを篝(かがり)、支える棒を篝棒(かがりぼう)という。中で燃えているのは松割木(まつわりき)といい、鵜飼の照明用に使う松の割木。
- ^ 吐き篭(はきかご) - 鵜が捕った鮎を吐かせる竹篭。
- ^ 総がらみ(そうがらみ) - 6人の鵜匠がそれぞれ乗り込んだ6隻の鵜舟が横隊になり、浅瀬に鮎を追い込んで巻き狩りする漁法。鵜匠は「ホウホウ」とかけ声をかけながら鵜匠と鵜、鵜舟が一体となって鮎を追い込んでいく。「ホウホウ」のかけ声は、鵜を落ち着かせる効果がある。
- ^ 鵜篭(うかご) - 鵜を入れるための竹篭。4羽の鵜が入る。鵜を4羽入れた場合の重さは約13kg。鵜を鵜舟に運び込む時にも使用する。
- ^ 2011年10月に岐阜市柳ヶ瀬の非公式キャラクターやななが特別住民登録を受けたのに続き2例目となる。
出典
- ^ ぎふ長良川鵜飼・1300年以上の歴史と伝統岐阜市ホームページ(2017年12月29日閲覧)
- ^ “長良川鵜飼用具”. 岐阜県. 2013年5月14日閲覧。
- ^ “長良川の鵜飼漁”. 岐阜県. 2013年5月14日閲覧。
- ^ “岐阜市内の指定等文化財一覧” (2012年4月6日). 2013年5月14日閲覧。
- ^ “「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜”. 文化庁. 2020年9月20日閲覧。
- ^ 小瀬鵜飼(関市における観光鵜飼)の岩佐昌秋・足立太一・足立陽一郎3鵜匠も宮内庁式部職を拝命している。
- ^ 【列島追跡】岐阜市、鵜飼いで外国人誘客/にぎわい復活、官民連携『日本経済新聞』朝刊2016年7月4日(地域総合面)
- ^ ふるさと大好き鵜飼事業 - 岐阜市公式ホームページ
- ^ a b c d 「飲食事典」本山荻舟 平凡社 p51 昭和33年12月25日発行
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- 2 長良川鵜飼の概要
- 3 岐阜市における観光鵜飼
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