金満球団として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:59 UTC 版)
「ロサンゼルス・ドジャース」の記事における「金満球団として」の解説
先述のとおり2012年3月にオーナーがグッゲンハイム・グループに替わったことで、選手補強に莫大な資金を充てられるようになった。それまでのチーム総年俸が最高で1億1000万ドル程度(全30球団中5位前後)だったものが、2013年に2億1000万ドル(ニューヨーク・ヤンキースに次ぐ2位)まで上がり、その後も2億ドルを下回ることはなく、2014年以降は全30球団中1位の総年俸を維持している。 2012年のシーズン中にキューバから亡命したヤシエル・プイグを獲得し、他球団からジョシュ・ベケット、エイドリアン・ゴンザレス、カール・クロフォード、ハンリー・ラミレスなどをトレードで獲得した。トレードで獲得した彼らは将来にわたって高額な契約を残しており、資金力によって戦力補強を行った。オフには投手として史上2番目の大型契約でザック・グレインキーを獲得し、韓国プロ野球からポスティングシステムを申請した柳賢振に入札し獲得した。 2013年は”A Whole New Blue”というスローガン通り前年からの補強が実を結び、4年ぶりに地区優勝を果たした。また、クレイトン・カーショウが2年ぶりにサイ・ヤング賞を受賞し、グレインキー、プイグ、柳賢振も期待どおりの活躍、前年の後半からクローザーに定着したケンリー・ジャンセンが防御率1点台で28セーブを挙げた。これら戦力充実も影響し、観客動員数がリーグ1位に返り咲いた。オフにはキューバから亡命したアレックス・ゲレーロとエリスベル・アルエバルエナを獲得した。先発ローテーションの強化でダン・ヘイレンを獲得し、リリーフにポール・マホーム、ジェイミー・ライト、クリス・ペレスを獲得した。また、大活躍を続けているカーショウと投手史上最高額となる7年2億1500万ドルで契約を延長した。 2014年は、MLB史上初となるオーストラリアでの公式戦が、開幕2連戦として3月22日と23日にシドニー・クリケット・グラウンドで開催された。この2試合にはカーショウと柳賢振が先発登板し、2連勝した。北米本土開幕戦でも他球団に先駆けて、敵地ペトコ・パークでサンディエゴ・パドレスと対戦し、この試合でも柳賢振が先発登板したが敗れた。この年はカーショウが2年連続3度目のサイ・ヤング賞を受賞し、二塁手のディー・ゴードンが盗塁王を獲得したり、三塁手のジャスティン・ターナーがブレイクするなど新戦力が台頭した。2年連続で地区優勝を果たしたものの、ディビジョンシリーズでエースに君臨したカーショーが一人で2敗を喫し、シリーズ敗退となった。オフにブレット・アンダーソン、ブランドン・マッカーシーなどの投手を獲得し、ハウィー・ケンドリック、ジミー・ロリンズ、ヤズマニ・グランダルをトレードで獲得して投手と野手の補強に努めた。 2015年、補強した選手の活躍と中堅手のジョク・ピーダーソンがブレイクなどがあり、3年連続で地区優勝を果たした。2013年、2014年と過去2年のプレーオフでワールドシリーズ進出を逃したチームは、ポストシーズンに備えて8月にプレーオフの経験豊富なチェイス・アトリーを獲得したり、9月にメジャーリーグデビューして好調なコーリー・シーガーをロースターに登録するなどの手を打ったが、前年に続きディビジョンシリーズで敗退した。オフにはスコット・カズミアー、前田健太などを獲得したが、それまで3年間大活躍を続けていたグレインキーが契約条項の選択により退団した。新監督としてデーブ・ロバーツが就任した。
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