量記号と単位記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:54 UTC 版)
量(物理量)の記号は斜体(イタリック体)で表記し、通常は、ラテン語またはギリシャ語のアルファベット1文字である。大文字と小文字のいずれも使ってよい。量に関する追加情報は、下付き文字で、または、括弧の中に入れて、加えることができる。 例: g = 9.80665 m/s2 : gは斜体であり、重力加速度を表す量記号である。 単位記号は、その前後の文章で使われている書体にかかわらず、立体(ローマン体)で表記する。 例:m = 239.6 g : g は立体であり、グラム(質量の単位)を表す単位記号である。 単位記号は小文字で表記する。ただし、単位記号が固有名詞に由来する場合は最初の文字を大文字にする。 例:m(メートル)、mol(モル)、rad(ラジアン)、lm(ルーメン) 例:N(アイザック・ニュートンに由来)、Pa(ブレーズ・パスカルに由来)、Wb(ヴィルヘルム・ヴェーバーに由来)、Sv(ロルフ・マキシミリアン・シーベルトに由来) 例外として、リットルの単位記号は、数字の 1(いち)と小文字の l(エル)との混乱を避けるため、大文字の L も小文字の l に加えて使っても良いことになっている。 量の性質についての付随情報は量記号に与えるものとし,単位記号に与えてはならない。 例:最大電位差の表現 Umax = 1000 V とする。 U = 1000 Vmax は不可。 Unicode標準では、互換性の為に割り当てられている特殊な単位記号ではなく通常のラテン文字を使うことを推奨している。
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