量的遺伝学における優性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 03:07 UTC 版)
量的遺伝学では、遺伝子の効果が相加的な場合を基準とし、そこからのずれを優性の効果と考える。例えば、イネの収穫量を決めるAとaの対立遺伝子があり、AA>Aa>aaのようにAが増えるほど収穫量が増えるとする。相加的な場合はAが1つ増えるにつれて同じ分だけ収穫量が増える(図Lの直線上の点)。優性の効果がある場合、Aとaの関係は直線から外れる(図の黒丸)。量的な形質では通常、単一座位だけでなく、多くの座位の効果が累積する。ただし優性の効果は、座位間の相互作用については考慮しない。座位間の相互作用の効果はエピスタシスと呼ぶ。
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