都市機能と治安とは? わかりやすく解説

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都市機能と治安

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 09:12 UTC 版)

キンシャサ」の記事における「都市機能と治安」の解説

電力供給は、下流リビングストン滝建設されインガ・ダム多く負っているが、ダム自体発電能力は十分であるにもかかわらず発電機老朽化送電網不備などによって停電日常的なものとなっている。それに伴い大河コンゴ川のほとりにあるのにもかかわらず水道断水なども頻繁に起こっている。もともとモブツ時代から電力水道などの都市インフラストラクチャー未整備都市であったが、モブツ政権崩壊からジョゼフ・カビラ政権成立までの間、政情不安と財政破綻により行政サービスが完全に停止した1997年には、当時ローラン・カビラ大統領反乱起こしたコンゴ民主運動軍がインガ・ダム占拠しキンシャサへの電力供給が完全に断たれる事件起きた幹線道路も一応舗装はされているもののまったく補修がされておらず、目抜き通りである6月30日大通りにさえ路面大きな陥没が目立つような状態であった水道給水量ひとりあたり50リットル漏水などを勘案する30リットル程度にすぎない。この状態を改善するため、市内の上水の16%を供給するンガリエマ浄水場改修計画JICA2010年より開始した過去数度内戦において、キンシャサ市街直接には甚大な被害こうむることはなかった。モブツ政権崩壊時も、市街戦などは起こっていない。しかし内戦の続く国内各地から避難民キンシャサへと流入した結果治安衛生状況極度に悪化2004年には、キンシャサヨハネスブルグナイロビ並びアフリカでもっとも危険な都市評されるようになった第二次コンゴ内戦後、市内スラムにはギャング割拠するようになった殺人強盗強姦などの犯罪蔓延しキンシャサ殺人率は人口10万人当たり112人以上にまで上昇した戦乱貧困によって孤児となったものも多く、彼らは「シェゲ」と呼ばれるストリートチルドレン集団となって治安悪化要因となっている。 隣国コンゴ共和国首都ブラザヴィルとはコンゴ川挟んでわずか5kmしか離れていない隣町であり、そのためブラザヴィル大事件勃発した場合キンシャサ被害が及ぶこともある。1997年には、自国モブツ政権崩壊においてはそれほど被害がなかったのに、同時期にブラザヴィルドニ・サスヌゲソ大統領派とパスカル・リスバ大統領派の間で市街戦勃発した際にはコンゴ河畔を中心に流れ弾などの被害受けた2012年3月4日にはブラザヴィルで軍の武器庫が大爆発起こし146人以上が死亡する大惨事となったが、この時キンシャサにおいても衝撃窓ガラス割れるなどの被害相次いだ21世紀入り6月30日大通りはじめとするキンシャサ市内幹線道路はおもに中国援助によって次々と改修されている。日本ヌジリ国際空港キンシャサ市内を結び、バコンゴ州とバンドンドゥ州を結ぶ大幹線道路一部ともなっている長さ4kmのポワ・ルー通り2009年よりJICA支援によって改修している。

※この「都市機能と治安」の解説は、「キンシャサ」の解説の一部です。
「都市機能と治安」を含む「キンシャサ」の記事については、「キンシャサ」の概要を参照ください。

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