選挙・政治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 00:44 UTC 版)
選挙権は一般に有権者が行使可能な権利とされており、権利としての性質から行使しないことができる。選挙における棄権には、そもそも投票に参加しないことのみの狭義の棄権と、投票に参加しつつ意図的に白票などの無効票を投じる場合を含む広義の棄権がある。 議会のうち日本の国会などでは、法的には議長にも投票権があるにも拘らず、慣例として議長は投票しない(可否同数の場合は議長決裁権を行使する)。 公職選挙においては投票を義務とする義務投票制を設け、狭義の棄権に対して罰金や一定期間投票権停止などのペナルティを課している国も存在する(例、オーストラリア)。また一党独裁制やヘゲモニー政党制の社会では、反対票を投じることと同様に棄権も体制への不服表明とみなされ、棄権者が当局や社会から不利益な扱いを受ける恐れがあることから、法的な投票義務があるか否かを問わず100%に極めて近い投票率が記録される。 右翼や新左翼の中には、反議会主義の立場から棄権を呼びかける場合がある。また、一院制を支持する者は上院(日本における参議院など)のみについて棄権を訴えることがある。例えば大日本愛国党総裁だった赤尾敏は、参議院不要論の立場から自ら参院選に出馬した際も自身には投票せず棄権するよう呼びかけた。
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