達成されなかった規格統一とは? わかりやすく解説

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達成されなかった規格統一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:45 UTC 版)

HD DVD」の記事における「達成されなかった規格統一」の解説

2005年4月21日日本経済新聞朝刊には、東芝ソニーの間でHD DVDBD両者長所生かした規格共同開発することで合意した報道した。これにより第3世代光ディスク一つ統一され規格となり、ユーザーコンテンツ製作者メリット大きなものになることが期待された。しかしこの交渉難航した末に中断された。以降互いに譲歩することなく交渉再開されないまま2005年8月末には両陣営共に『交渉時間切れ』として自陣規格本格的な製品化へ動き出した家庭用AV分野ノートPC分野に強い東芝DVDドライブシェア世界一でありPCMPEGといったデバイスに強いNECの2社で規格争い主導権握ろうとしており、BD陣営対立した積極的に支持する企業HD DVDの方が少なかったが、DVDフォーラム権威借りて業界標準にふさわしいフォーマットであると主張する構図となっていた。これによりベータマックスVHS戦争再来不可避となり、2006年規格争い本格化。この顛末ユーザー失望しHD DVD陣営への反感第3世代光ディスク普及の遅れにつながった当初形勢はっきりしなかったため2006年には両規格への対応を決めメーカー増え趨勢が決まる前に規格対応のドライブ主流となる可能性考えられた。2007年CESでは、韓国LG電子からBDHD DVD両方ディスク対応できるプレーヤー発売発表された。すでにリコーNECといった企業が両規格対応のための安価な部品開発成功していたため他のメーカーからも両規格対応のプレーヤー発売されることも予想されたが、片方のみのプレーヤー比べて割高なため普及は進まなかった。ただしパソコン向けにはHD DVD-ROM再生およびBD-R/RE記録再生の両対応ドライブHD DVD-Rへの記録非対応)が比較普及した。 またワーナーからはHD DVDBD1枚ディスクの裏表に記録することでどちらのプレーヤーでも再生可能なTHD (Total Hi Def) ディスク発表されたものの製造コスト極めて高く第3世代光ディスク規格争い混迷極めたユニバーサルピクチャーズ・ホームエンターテイメント社長のクレイグ・コンブローは2006年HD DVDプレーヤー、対応PCXbox 360向けHD DVDドライブなど北米市場全体175000台のHD DVD機器普及した発表した。またユニバーサルスタジオ発言HD DVDプロモーショナルグループのプレスリリースでは北米のアタッチレート(プレーヤーあたりのビデオタイトル販売数)が4:1HD DVDBD比べ1台のハードに対すタイトル販売数が多いと発表されたが、アタッチレートが4:1となる根拠であるそれぞれのハードウェア販売数タイトル販売数データ示されていない

※この「達成されなかった規格統一」の解説は、「HD DVD」の解説の一部です。
「達成されなかった規格統一」を含む「HD DVD」の記事については、「HD DVD」の概要を参照ください。

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