道路除雪の作業工種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 23:35 UTC 版)
雪を路側に排除する新雪除雪 除雪ドーザーと油圧ショベルによる拡幅除雪(山地) 小型ロータリ除雪車による歩道除雪 ホイールローダーとダンプカーによる運搬排雪 小型ロータリー車とダンプカーによる運搬排雪 網走市内の運搬排雪作業 一般除雪新雪除雪路面に降ったばかりの雪を路側に排除する作業。 路面整正路面整正には2つの作業方法があり、1つは路面上に形成された氷盤や、轍掘れした圧雪の不陸を除去・切削し平滑化する作業ともう1つは、春先などの路面の雪を削らずに地面に引き伸ばし平坦にする作業と2つある。 拡幅除雪路側に堆積した雪を、ロータリーや除雪車などで外側に排除したり、雪堤に積み上げたりする作業。その後の除雪に備える。ただし、これ以上に拡幅できない場合は運搬排雪を行う。ただ、近年では通学路など、学生が多く通行する路線では高く積み上げられた雪堤のため付近にいる車の動向が確認できず、危険が伴うことから拡幅除雪をやめ、住宅地路線や交通量の少ない路線の出動回数を減らし、通学路や交通量の多い路線の運搬排雪の回数を増やしている自治体が増えている。一方で、住宅地路線や交通量の少ない路線では運搬排雪を止め、拡幅除雪が増加しているようだ。 運搬排雪運搬排雪には2つある。排雪対象となる基準としては雪堤が成長し、路側への堆積や拡幅の余地がなくなったときに排雪を行い、雪を雪堆積場などに運搬し、車道部の堆雪のみの排除と、歩道部も含めて全て排除する全面排雪がある。また、主要幹線道路(バス路線や通学路も含む)以外にも準幹線道路や住宅地路線(生活道路とも呼ばれる)でも行われる。しかし、近年は財政難ともあり、準幹線でも主要幹線と同様の機能を持つ路線以外の道路や住民が少ない住宅地路線や農家の人のみ利用する道路では費用を抑え、運搬が必要な場合でも雪堤の上や空き地、空きスペースなどに雪を拡幅し、路線を確保する場合が多い。また、冬季に交通量や人通りが少ない路線では除雪を一切行わない場合もあり、積雪が多い冬季は閉鎖される道路もある。 歩道除雪通学路の確保を優先に、夜間から早朝にかけて全体の歩道を児童が登校する時間帯までに確保を目標設定し、実施しされる。 凍結防止剤散布路面の凍結や圧雪化の防止や、氷盤化した圧雪の融解のため、凍結防止剤や融雪剤、防滑材(砂)を機械または人力で散布する作業。近年は除雪の費用を抑えるため、散布する場所を交差点やバス停、歩道などに絞っており、機械での散布から道路沿いや町内会の人たちが協力し合って散布するのが増加している。 附帯除雪機械による除排雪が困難な箇所の作業や、各種標識の設置・補修、氷柱除去作業など、人力による作業。
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