運用中の潜水探査艇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:52 UTC 版)
1970年代までは各国で有人潜水調査艇が建造されたが、1980年代以降は遠隔操作無人探査機(ROV)の性能が向上し、有人潜水調査艇の建造数は一時期下火になっていたものの、近年、記録の樹立やレクリエーション用等、乗る事を目的として数々の新技術を投入した有人潜水艇の新たな建造例が散見される。遠隔操作無人探査機の支援母船等も含めた運用経費は同深度の潜水能力を持つ有人潜水艇と比較して1/10以下であるとされる。また、技術の進歩により、従来有人でなければ不可能だった分野でも無人機で可能になりつつある。また、タイタニック号の調査のように有人潜水艇から無人潜水艇を制御する運用も実施される。近年ではケーブルでの操作を必要としない自律型無人潜水機が開発され、長距離の連続航行が可能となった。 日本しんかい6500 - 有人探査機 かいこう - 無人探査機 うらしま - 自律型無人探査機 ゆめいるか - 自律型無人探査機 オーストラリアディープシーチャレンジャー - ジェームズ・キャメロンによって2012年3月26日、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵の最深部に到達した。 フランスノティール アメリカ合衆国アルビン パイシーズ - カナダで10台が製造され、現在は4号機と5号機をアメリカ海洋大気庁が運用 ディープローバー トライトン ロシアミール1&2 KONSUL - 海軍が運用する6,270mまで潜航できる潜水艇。 プリズ級深海救難艇 - 1000mまで潜航できるチタン製の耐圧殻を備えるロシア海軍の深海救難艇。4隻が建造された。これらの潜水艇は20人を深海から救助できる。通常の運行では2名から4名の乗員で2日から3日間潜航できる。2005年8月4日にカムチャツカ半島の沖合いでAS-28が放置されていた魚網に絡まりイギリスの遠隔操作無人探査機「スコーピオ(en)」によって救助された。 中国シーポール級潜水艇 - 水深7000mまで潜航可能 蛟竜号 彩虹魚号 - 開発中の11,000mまで潜航可能な潜水艇。
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