進化霊の集団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:28 UTC 版)
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の記事における「進化霊の集団」の解説
ベクトール 進化霊の集団の長。本体は丸く毛玉のようだが、巨大化したり人型になることもできる。ムヒョからは「クソ毛玉」と呼ばれる。 身体から生える「霊根」と呼ばれるものは人の魂や煉を吸い取ることができ、そのために魔法律家達が煉失調で寝込んでしまった。他の霊達と集団を作り、第13魔監獄と魔法律協会北支部を占拠した。その目的は九苦狸を復活させ、人間の世を滅ぼし霊たちの為の世界を作ることだった。また、半霊を産ませるがために、ナナを始め霊媒体質の女性を30人ほども連れ去った。 主な能力としては「霊根」で吸い取った煉を、他の霊に分け与えて進化させたり、身体の一部を消し去りそれを広範囲に無尽蔵に出現させて相手を不意打ちする等。北支部の魔法律家たちはすべてこの能力で一網打尽にされた。ムヒョに「クソ毛玉一匹にかかれば協会討伐軍など30分で全滅する」と言わせるほど。また、長きにわたり進化を重ねたためか、並の魔法律では殺すことは難しい。また小さな蛇のような霊を広範囲に偵察用として配置している。 生まれた時になぜか半霊の状態であり、呪われた子として母と共に村を追われる。そして母親に「あらゆることを我慢して生きろ」と言いつけられて山に捨てられた。我慢を続ける生活の中で「友達」に安らぎを求めたが、無意識の内にそれを食らってしまい自身が呪われている事を痛感する。ついには動く事すらやめてしまったが、それをきっかけに「霊根」を得る。その後、長きにわたり進化を遂げて現世に現れる。ロージーやムヒョたちに母親の温もりを求めていた。 九苦狸と共に破壊行為を楽しんでいた。機賊王によって九苦狸諸共消滅させられたと見えたが、粉々になっても生き延びていた。一連の事件後はセゼミと共に放浪生活を送っている。 九苦狸(クグリ) 『北支部の爆弾』と恐れられる大霊。 雲の神と化猫女の間に生まれ、誕生と同時に第13魔監獄の地下深く封じられた。封印されている間にも育っていたらしい。ベクトールの集団によって、地下から出されており、ベクトールの霊根の能力によって復活の時を待っていた。 強力な霊を使役することも可能。身体を真っ二つにされても瞬く間に再生する脅威の生命力を誇る。 ペイジや虎之助たちによって弱らせられたが、あと一歩の所でベクトールに煉の塊を食べさせられ、協会全体を覆いつくすほどまでに巨大化して、顔が猫もしくは鼠になっており油雲に進化した。シューターに重傷を負わせることに成功したものの、ムヒョが召喚した機賊王によって一瞬で消滅させられた。油雲(ゆぐも) 雲に似た古き炎の大霊。大量の煉を注がれた九苦狸が進化したもの。その昔国一つを滅ぼしたという強力な霊。小さな火の玉を出して、それを爆発させる。大勢の魔法律家の命を奪った。 セゼミ ベクトールの集団のリーダー的存在。 魔法律協会北支部に併設している第13魔監獄の地下深く封印された九苦狸の存在を知っていた。たどたどしい口調で喋る。ベクトールが倒された後は、彼と共に各地を放浪し、復活のときを待っている。 旅先ではハンバーガーを絶賛していた。 アメーバのような霊 ベクトールにより進化を遂げた霊の一つ。 ベクトールの使者として協会に襲来、自らに存在の権利を与えるよう要求した後協会本部もろとも自爆しようとするが、シューターの魔法律であっという間に切り刻まれた。 サンプーの式文に紛れて現れたのは魔法律家たちを油断させるためのベクトールの作戦と思われるが、ペイジはあっさりとそれが偽物であると見抜いた。
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