連続テレビ時代劇として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:07 UTC 版)
「柳生一族の陰謀」の記事における「連続テレビ時代劇として」の解説
映画版の大筋は第3話で終えるが、 徳川家光が城中で刺客に襲われる(第4話) 根来衆の虐殺(第6話) に盛り込まれている。 登場人物の設定・役割は 十兵衛が隻眼になった所以 温厚な一面を持つ柳生但馬守宗矩 阿国の出自や十兵衛への想い 松平伊豆守信綱は宗矩・十兵衛ら江戸柳生の力に脅威を抱き、幕政に参画させず、冷遇 映画での土井大炊頭利勝の役割は、連続ドラマでは酒井備後守忠朝 名護屋山三郎は現れない などが変更された。 第4話以降、出雲阿国・家光・柳生左門友矩・柳生茜・根来衆・烏丸少将文麿らも引き続き登場し、「裏柳生」の十兵衛・根来衆と「表柳生」の父・宗矩、次男・左門、三男・又十郎宗冬、長女・茜らが反幕府勢力を倒していく物語は千葉真一の企画が反映されている。脚本家の一人である山田隆之は十兵衛を深く研究して執筆しており、原則一話完結だが、次に繋がる展開や反幕府勢力の正義も描かれた。 映画版では凄惨な権力抗争とそれに巻き込まれるようにぶつかり合う十兵衛・但馬守親子の相克が描かれているものの、連続ドラマ版では父と子の温かい信頼関係に包まれている。映画では権謀術数に長け、マキャベリストの父も、萬屋錦之介ではなく山村聡が演じたため、優しく息子の活躍を見守る好々爺という風情になっていた。この変更に千葉真一は当初賛同しなかったが、アクションシーンを千葉の思い通りにするという交換条件で折り合いをつけた。連続ドラマと映画両方に参画しているプロデューサーの松平乗道は「全39話の長丁場を持たすため、アットホームな雰囲気が必要だった」と説明している。 オープニングでは十兵衛が裏柳生の生き様を語る『裏柳生口伝』が流れる。 「 裏柳生口伝に曰く、戦えば必ず勝つ。此れ兵法の第一義なり。人としての情けを断ちて、神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬り、然る後、初めて極意を得ん。斯くの如くんば、行く手を阻む者、悪鬼羅刹の化身なりとも、豈に遅れを取る可けんや。 」 2003年のアメリカ映画『キルビル』ではこの口伝が使われている。
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