送信信号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:43 UTC 版)
アクティブ・ソナーでは、一般に、受信信号からエコー信号を検出する方法として相関信号処理が行なわれる。このために用いられる信号波形としては、下記の2方式が代表的である。 一定周波数連続波(Pulse Continuous Wave, PCW) 一定周波数の連続波をパルス変調したもの。 直線状周波数変調(Linear Frequency Modulation, LFM) 周波数が時間とともに直線的に変化する周波数変調波をパルス変調したもの。 またこのほか、より複雑な波形としてPRN(pseudorandom noise)やSFM(Stepped frequency modulation)などもある。例えばSFMにPDPC処理を組み合わせたSFM-PDPC(Post detection pulse compression)は、SN比の改善手段として検討されている。
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送信信号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 06:56 UTC 版)
各衛星は荒い精度の C/Aコード (Coarse/Acquisition code) と高精度のPコード (Precise code) の少なくとも2種類の信号を、直接拡散スペクトラム・コードによって送信している。 C/Aコードは1023チップの擬似乱数コードを使い、毎秒102.3万チップの速度で送信しているため、1000分の1秒ごとに乱数は一順する。それぞれの衛星はC/Aコードに固有の拡散符号を使っているので、同じ周波数で同時に送信しても受信時に分離する事が可能になっている。 Pコードは毎秒1,023万チップの擬似乱数コードを使い、毎週繰り返されている。通常の運用状態ではPコードはYコードによって暗号化されてP(Y)コードを作り、有効な暗号解読鍵を持つ解読機だけが解読できるようになる。C/AコードとP(Y)コードは、利用者に正確な時刻を伝える。 Mコードは軍用のコードで、GPS信号に対する高強度のジャミング下でも運用を可能にする。 GPSの使用周波数は、以下の通りである。 L1 (1575.42MHz): ナビゲーション・メッセージ、C/Aコード、P(Y)コードを送信している。1つ目の民用信号。ブロック2R-MよりMコードを乗せた軍用信号をL1周波数上で送信している。新しいブロック3衛星からL1C(L1より高強度)民用信号を混合して送信することが計画されている。 L2 (1227.60MHz):P (Y) コードを送信している。ブロック2R-M衛星より2つ目の民用信号L2C(L2より高強度)を混合して送信している。L2に対してもMコードを乗せて軍用に送信している。 L3 (1381.05MHz):核爆発探知システム (Nuclear Detonation Detection System, NDS) が使用する。 L4 (1379.913MHz):電離圏層の情報を収集して研究に使用中。 L5 (1176.45MHz):2009年に打ち上げられたGPS衛星2R-20Mより試験が開始された。本格的な運用は2010年以降のブロック2F衛星の打ち上げ以降となる。L1/L2に比べて10倍のバンド幅で3dB(2倍)の尖頭電波強度を持ち、10倍の長さの拡散コードを使い、信号体系も向上させた民用の3つ目の信号。より高精度の位置測定が可能になる。また人命救助等にも活用される他、航空関係者もこれによって、L2よりL5で通信妨害や混信に対して効果的に対応できる。
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