近代スウェーデン語とは? わかりやすく解説

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近代スウェーデン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 22:50 UTC 版)

スウェーデン語の歴史」の記事における「近代スウェーデン語」の解説

近代スウェーデン語は1526年宗教改革活版印刷導入画期として始まる。グスタフ・ヴァーサ即位後に聖書スウェーデン語翻訳することを命じ新約聖書1526年に、全編翻訳1541年完了した。このヴァーサ欽定訳はよくできており、何回かの改訂経て1917年に至るまで最も普及した翻訳聖書であったヴァーサ欽定訳当時口語執着せずかといって古風な形にこだわって保守的になりすぎるということもない、新旧スウェーデン語の妥当な折衷であると見なされることが多い。主な翻訳者はローレンティウス・アンドレア、ローレンティウス・ペトリ、オラウス・ペトリの3人で、みなスウェーデン中部出身であり、中部スウェーデン語特徴聖書にも反映されている。 また一貫した正書法確立向けて大きな一歩でもあった。ä、å、öという母音字用法確立しkk代わりにckを使う点でデンマーク語訳聖書ともはっきり区別できる。おそらくこれは2国間の対立意識から意図的に行われたものであろう。ただこの聖書の翻訳正書法について強力な先例となったわけではなく実際に16世紀通じて綴りはより不安定になった。綴りについて議論次第盛んになり、17世紀になる頃には最初文法書書かれ19世紀半ば頃までに正書法落ち着いたこの期間、語頭大文字化については著者出自によりまちまち標準化されなかった。ドイツ語影響を受けた人々は全ての名詞語頭大文字化する一方でそれ以外の人々はたまにしか大文字を使わなかった。またブラックレター使われていたため、どの文字大文字にするかも自明ではなかった。ブラックレター18世紀半ばまで使われその後ローマン体(主にantiqua)に変わった。 この時期音韻変化としていくつかの子音が/ɧ/に融合し前舌母音の前では/ɡ/と/k/が軟音化して/j/と/ɕ/になった。また摩擦音の/ð/と/ɣ/は破裂音化して/d/と/g/になった

※この「近代スウェーデン語」の解説は、「スウェーデン語の歴史」の解説の一部です。
「近代スウェーデン語」を含む「スウェーデン語の歴史」の記事については、「スウェーデン語の歴史」の概要を参照ください。

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