正書法について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 05:40 UTC 版)
Lewis et al. (2015) はシュスワプ語について独自の正書法が採用されているとしているが、本記事の主要な典拠となっている Kuipers (1974) において見られる綴り方と先述の FirstVoices などにおいて見られる現行の綴り方には差異が認められる。このうち現行のものは Lai (1998a:131) に示されたものと部分的に共通するところが見られる。以下では Kuipers (1974) と Lai (1998a) とを比較し、特に差が顕著であるものを挙げる。 Kuipers (1974)Lai (1998a:131)k° kw c ts q° qw c̓ ts' ʔ 7 x c x° cw x̌ x x̌° xw γ r ʕ g ʕ° gw γ̓ r' ʕ̓° gw' なお、クイパーズは Kuipers (1974) では〈蚊〉を表す語を q°əníməqλ と表記しているが、翌年の Kuipers (1975) ではLai (1998a) や FirstVoices 寄りの qwenímeqll と記すなど、同一著者においても表記の揺れが見られる。 現行の綴り方はクイパーズによって編み出されたものであるが、母音字がシュスワプ語の音を正確に表していないという問題点が指摘されている。以下が現行のアルファベット42文字である。 a, c, cw, e, g, gw, g̓w, h, i, k, kw, k̓, k̓w, l, l̓, ll, m, m̓, n, n̓, o, p, p̓, q, qw, q̓, q̓w, r, r̓, s, t, ts, ts̓, t̓, u, w, w̓, x, xw, y, y̓, 7
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