デンマーク語訳聖書とは? わかりやすく解説

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デンマーク語訳聖書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 07:54 UTC 版)

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1524年の新約聖書
1550年のクリスチャン3世の聖書から
1647年のレーセン=スヴァネ聖書

デンマーク語訳聖書(デンマークごやくせいしょ、英語: Bible translations into Danish)はキリスト教聖書デンマーク語への翻訳を扱う。デンマーク語はデンマークでおもに使われていて、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)の、ドイツ語オランダ語英語などを含むゲルマン語派のうちノルド諸語(北ゲルマン語群)東ノルド語に属する。

概要

デンマーク語翻訳は、3つの時期に分けて理解することができる[1]

ルター訳聖書のデンマーク語版

16世紀には、ルター訳聖書(新約聖書1523年・旧約聖書1534年)の影響が大きく、このドイツ語聖書をもとにデンマーク語へ翻訳が進められた。1524年のクリスチャン2世の新約聖書が出た。1550年にはクリスチャン3世の聖書全書が出て、これは「宗教改革聖書」とも呼ばれて、デンマーク語の言葉は分かりやすかった[2]

レーセン=スヴァネ聖書

17~18世紀には、ルターのドイツ語聖書を離れて、原典(ヘブライ語の旧約、ギリシャ語の新約)からデンマーク語へ翻訳が進められた。1607年には、ハンス・レーセン(Hans Resen)による「レーセン聖書」が出版された。原典には忠実であったが、一般人には理解が難しかった。このため1633年にはクリスチャン4世が改訂を試み、1647年にはハンス・スヴァネ(Hans Svane)が改訂を行ったが、この「レーセン=スヴァネ聖書」はやはり理解が難しかった。1819年のフレデリク6世の時期に新約聖書のさらなる改訂が、ずっと遅れて1871年のクリスチャン9世の時期に旧約聖書の改定が行われた。

20世紀の翻訳

19世紀には一般人・聖書学者から様々な意見が出された後、20世紀に入ると、1931年には旧約、1948年には新約の新しい翻訳が出版された。1992年には、さらに新しい旧約・新約聖書が出版されて、これが現在デンマーク国教会が採用している聖書であるが[3]、レーセン=スヴァネ聖書も含めた3種の聖書のどれを使ってもよい。

脚注

関連項目

外部リンク




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