講道館護身術
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講道館護身術(こうどうかんごしんじゅつ)は、1956年(昭和31年)に制定された現代護身術としての柔道技術を形としたもの。徒手の部12本、武器の部9本からなる。拳銃を想定した形があることが特徴的であり、また、一度柔道体系から削除された手首関節技(小手挫(小手捻)、小手返)が天神真楊流から再採用されている。制定には1952年(昭和27年)、「講道館講道館護身法制定委員会」を設けて検討した。委員は永岡秀一十段、三船久蔵十段、佐村嘉一郎十段や、小田常胤九段、栗原民雄九段、中野正三九段をはじめ、菊池揚二八段、工藤一三八段、子安正男八段、長畑功八段、早川勝八段や酒本房太郎九段(当時七段、天神真楊流柔術)、富木謙治八段(当時七段)ら合計25名が尽力した。練習の仕方は「行き合い」をとる事を建前にし、実地に即応できるようにしている。1995年(平成7年)世界柔道選手権千葉大会での演武では東海大学柔道部および卒業生により、演武者が学生、チンピラなどに扮してコント風に演じられた。 講道館講道館護身法制定委員会十段 永岡秀一 三船久蔵 佐村嘉一郎 九段 小田常胤 栗原民雄 中野正三 八段 新井源水 居藤高季 胡井剛一 川上忠 菊池揚二 工藤一三 子安正男 小谷澄之 沢逸与 鈴木潔治 高橋喜三郎 高橋浜吉 長畑功 早川勝 大滝忠夫 七段 酒本房太郎(天神真楊流) 佐藤忠吾 富木謙治 松本芳三 徒手の部(1)組み付かれた場合両手取(りょうてどり) 左襟取(ひだりえりとり) 右襟取(みぎえりとり) 片腕取(かたうでとり) 後襟取(うしろえりどり) 後絞(うしろじめ) 抱取(かかえどり) (2)離れた場合斜打(ななめうち) 顎突(あごつき) 顔面突(がんめんつき) 前蹴(まえげり) 横蹴(よこげり) 武器の部(1)短刀の場合突掛(つっかけ) 直突(ちょくづき) 斜突(ななめづき) (2)杖の場合振上(ふりあげ) 振下(ふりおろし) 双手突(もろてづき) (3)拳銃の場合正面附(しょうめんづけ) 腰構(こしがまえ) 背面附(はいめんづけ)
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