論より証拠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 01:15 UTC 版)
論より証拠(ろんよりしょうこ)は、江戸時代の日本からのことわざ。
概要
物事を解決させるには、口で議論するよりも証拠を出すということで解決するということを意味する[1]。確たる証拠があるならば、もはや議論をする必要は無いということである[2]。
歴史
このことわざは1770年の浄瑠璃の『神霊矢口渡』という作品が由来である[2]。この作品の中での台詞に、論より証拠であるために、拙者をこの城に手引きして確かめさせるように言うというようなものがある[3]。
このことわざは江戸いろはかるたに採用されていた。そのかるたの絵札は、藁人形を手にした武士が描かれているというものであった。取らせ言葉には、このことわざに続いて藁人形とあるものもあった[2]。この絵札はお家騒動を扱った歌舞伎が由来で、その作中での側室が正室を呪い藁人形に釘を打った証拠が発覚する場面であった[4]。
脚注
- ^ “論より証拠 | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2025年1月11日閲覧。
- ^ a b c 日本国語大辞典,ことわざを知る辞典, デジタル大辞泉,精選版. “論より証拠(ロンヨリショウコ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年1月11日閲覧。
- ^ “ビジネスでも使う「論より証拠」の意味や類語とは? 英語表現も紹介”. Oggi.jp (2023年11月25日). 2025年1月11日閲覧。
- ^ “江戸時代の浮世絵かるた|KUMON now! トピックス”. KUMON now!. 2025年1月11日閲覧。
論より証拠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:36 UTC 版)
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論より証拠
出典:『Wiktionary』 (2020/07/31 16:07 UTC 版)
成句
- 物事は、理論や仮定をあれこれ論じても、事実や実例と整合していなければ無意味であるということ。
- 人を説得するには長々しい議論をするよりも、証拠となる実例を示すのが早道である。
- 証拠が厳然たる事実として存在するので反論は不可能であり、真実であると納得せざるを得ないこと。
参照
翻訳
- ドイツ語: Probieren geht über Studieren (de)
- 英語:the proof of the pudding is in the eating (en), the proof is in the pudding (en)
- スペイン語: el algodón no engaña (es), en la cancha se ven los pingos (es), no sabes la calidad de algo hasta que lo has experimentado. (es)
- フランス語: il faut juger sur pièces (fr), la qualité se révèle à l’usage (fr)
- ハンガリー語: a puding próbája az evés (hu)
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