調査過程での問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 20:19 UTC 版)
「宜蘭線普悠瑪号脱線事故」の記事における「調査過程での問題点」の解説
事故を巡る証言、調査報告には台鉄運転士の供述および組合(台湾鉄路工会(中国語版))の主張と台鉄上層部の答弁・報告にはいくつかの相違点がみられる。 事象台鉄発表運転士、組合、その他の発表ATP遠隔監視装置 普悠瑪号のみ入札時に盛り込まなかった 未実装を知らなかった(運転士) 機器故障 報告を受けていた ATPを切ったこと 報告はなく運転士の独断 事故直前数十分間の通信記録が公開され、脱線直前に報告あり(行政院調査チーム) 事故列車の定期検査 2017年に6年周期の4級検査済(局長) 2015年に3年周期の3級検査を受けたが4級を受ける時期ではない。局長の言い間違い。(交通部次長・王国材の質疑に対して副局長の答弁。) 2019年4月宜蘭地検署から委託されて約半年間にわたり台鉄(本局は台北)への捜査を実施した台北地検署は、ATPシステムの実装、検査、現場への操作指導段階いずれについても台鉄の過失があると言及した。 その後宜蘭地検署は、遠隔監視装置の車両への追加実装について、入札後の仕様変更で盛り込まれたものの、製造・納入時に日本国内および台湾国内で2度の試験機会があり、上記のように日本で配線ミスがあったとしても、台湾での実地試験時にそれを怠った台鉄の不作為を指摘し、他形式への遠隔装置導入後もATPカット時に高速運転可能な仕様および自動的に速度制限がかかる仕様を実装せず6年間にわたり乗客を危険に晒したことを糾弾した。
※この「調査過程での問題点」の解説は、「宜蘭線普悠瑪号脱線事故」の解説の一部です。
「調査過程での問題点」を含む「宜蘭線普悠瑪号脱線事故」の記事については、「宜蘭線普悠瑪号脱線事故」の概要を参照ください。
- 調査過程での問題点のページへのリンク