調査と発掘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 21:26 UTC 版)
スペイン人に征服された後、長い間ジャングルの中に手付かずのままになっていた。ジョン・ロイド・スティーヴンズが1841年にその存在について最初の報告を受けていたが、当時はジャングルを横断する道路もなく、アクセスが困難であったために調査を諦めた。また、カスタ戦争(1847-1901年)の影響もあり、外部の人間が訪れるのには危険な時期でもあった。 例外として、写真家のテオベルト・マーラーが1893年に短期間滞在し、撮影を行ったが公表しなかった。 1926年2月、アマチュア探検家のトーマス・ガンがマヤ族のハンターたちの協力を得てコバーを訪れる。彼はこの遺跡に関する初めての記述を発表することになる。その後、ガンはエリック・トンプソンを現地に送り、彼は1932年までに何度も調査を行った結果を発表した。数々の遺跡群についての記述は、考古学者のシルヴァヌス・モーレイによる後の探検を促すこととなる。 それでも現在のような舗装路が1970年代前半に開通するまでは来訪者はごく少なかった。1970年頃に形作られたカンクンが大規模な高級リゾート地として世界的に有名になるにつれ、日帰り旅行向けの観光地として知られるようになる。 1972年、メキシコ国立人類学歴史研究所による本格的な発掘調査。いくつかの建造物を修復、整備。 1980年代になると、道路が延伸されてバスの運行も開始、少ないながら宿泊施設も建てられた。
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