調査と対策、終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 02:42 UTC 版)
病原体が細菌ではなくウイルスである疑いが強くなったことから、千葉県当局と厚生省の協議に基づき、厚生省、国立公衆衛生院、日本医科大学、国立予防衛生研究所、東京都立駒込病院の各職員からなる特別調査団が6月29日に派遣された。 学生、若手職員らがボランティアになり、患者の便材料を実際に飲んで感染することを確認。上水道の水源が汚水で汚染されていたことが確実になった。現地調査の結果、壊れた汚水桝から汚水が水田の排水路、さらに上水道水源に流れ出たこと、また上水道浄化施設の塩素注入機が故障していたことが判明。速やかに汚水桝を修復して塩素注入器を運転させた結果、下痢の流行は収束した。なお、当時は電子顕微鏡が開発される以前であり、ウイルスを原因とするものと推定されたものの確認には至らなかった。
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