誘拐殺人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:42 UTC 版)
「奈良小1女児殺害事件」の記事における「誘拐殺人」の解説
小林は事件前、仕事上のストレスやパチンコに負け続け、金銭に窮したことなどへの苛立ちから、小さなかわいい女の子にいたずらをしたいという気持ちを押さえられなくなり、事件当日10時ごろからは普通乗用自動車(緑色のトヨタ・カローラII)を運転し、大阪府八尾市方面へわいせつ行為の対象となる女児を探しに行ったが見つけられなかった。そのため、奈良県生駒市か奈良市へ行って女児を探そうとしたが、最終的には土地勘のあった奈良市富雄地区で女児を物色することに決めた。そして奈良市押熊町のスーパーマーケットで10分ほど買い物をしてから富雄地区に向かい、同日13時30分ごろに同地区にある「鳥見通り」へ至り、近鉄奈良線・富雄駅前などを乗用車で移動しながら、小林自身の好みだった「ぽっちゃり型で、1人で帰宅している女児」を探していた。 すると小学校から帰宅途中の被害者・女子児童A(事件当時7歳・奈良市立富雄北小学校1年生 / 奈良市学園大和町在住)が小走りで走ってきた。小林はAが自分の好みの体型だったため、Aに狙いを定め、付近のマンション駐車場に車を乗り入れてAの行動を観察し、Aが1人で帰宅しているのを確認した。そのためAを誘拐して姦淫などしようと企て、13時50分過ぎに車を発進させてAを追い越し、奈良市学園中五丁目の路上で停車し、Aに対し「どうしたん、乗せていってあげようか?」などと言葉を掛けて誘惑し、Aを乗車させて連れ去った。 小林は車内でAに対し「おっちゃん忘れ物あるから、先におっちゃんの家寄るで。すぐ済むから、おっちゃんの忘れ物を取りに行かせてな」などと甘言を用いてAを安心させながら、自宅のあるマンション(同県生駒郡三郷町勢野東)へ向かい、その付近に到着するとAに「あそこ、おっちゃんの住んでいるマンションやねんけど、荷物多いからちょっと手伝って」などと申し向け、食料品などを入れた袋を自室(マンション202号室)へ運ぶのを手伝わせ、Aを自室へ誘い入れた。しかし、Aが宿題を始めたところ、算数の問題をすらすらと解いていたことや、Aの受け答えがはきはきとしていたことなどから、小林は「Aはしっかりした子だ」と感じ、同時に「このままAを家に帰すと、自分の顔などを覚えていて親に話すだろう。そうなれば自分が警察に捕まるのは間違いないから、強姦した後は殺すしかない」と思うようになっていった。同日15時ごろにAが宿題を終えたため、小林はまず風呂場でAの胸・陰部を触るなどわいせつ行為をしようと企て、Aに「膝と手が汚れているので風呂に入り」などと申し向け、Aを全裸にさせて入浴させた。同日15時15分ごろ、小林はAの左胸を弄ぶなどしたが、その際にAから「おっちゃん、エッチ」と言われるなど拒否反応を示されたため、このままではAから大声を出され、近隣の者に聞きつけられてしまうと感じ、Aを風呂の湯に沈めて溺死させることを決意した。そのため、小林は甘言を用いてAに風呂の湯へ顔を漬けさせると、殺意を持って約5分間にわたり、抵抗するAの頭部・腰部を両手で押さえつけて浴槽の湯の中にAの全身を沈め、15時20分ごろにAを溺死させた。
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