誘拐未遂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 14:16 UTC 版)
「正寿ちゃん誘拐殺人事件」の記事における「誘拐未遂」の解説
上京直後、Kは東京都北区稲付町一丁目224番地の簡易旅館に投宿したが、女優などの誘拐には仲間や車が必要で、すぐにその計画を実行することは困難だった。そのため、Kは「まず部屋を借り、家具などを揃えた豊かな生活をしたい」との気持ちから、質屋の子供を誘拐して身代金100万円程度を脅し取ることを思いつき、同月29日には赤羽周辺を徘徊して質屋を物色した。そして、北区志茂二丁目の質店「春」で腕時計・カメラを購入した際、土間に脱いであった履物の様子から「この店には中学生くらいの息子がいる」と知り、その息子を誘拐して身代金を得ることを決意。 同店の三男である春三(仮名・当時17歳)が下校する際に誘拐しようと考え、同年7月29日 - 8月9日ごろまでの間に(後にAを殺害する際に用いた)くり小刀1本、鎮静剤ブネッテン60錠入り2瓶を購入し、後者は1瓶のほとんどをすりこぎ・すり鉢で粉末にした。その後、興信所の者を用いて春三を誘拐する計画に変更し、8月9日には赤羽町一丁目の喫茶店で興信所調査員と面談し、偽名を名乗った上で「友人からの頼みで、翌日(8月10日)17時に「春」の末っ子春三を旅館まで連れてきてもらいたい」と依頼した。その上で、指定した旅館の部屋を予約し、拐取の準備をした。しかし、興信所調査員からは依頼を不審に思われており、彼に再び電話連絡した際に怪しまれていることに気づいたため、計画を断念した。
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