認定基準と審査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 08:22 UTC 版)
「日本技術者教育認定機構」の記事における「認定基準と審査」の解説
JABEEの認定は学習・教育の成果(アウトカムズ)を重視する評価である(en:Outcome-based education)。 学士レベルのJABEE認定基準は、 基準1:学習・教育目標の設定と公開(基準1および分野別要件で要求される知識・能力) 基準2:学習・教育の量(1800時間の総学習保証時間) 基準3:教育手段-入学者選抜方法(目的・目標を達成するために必要な資質を持った学生を入学させる方法,編入生の既修得単位に対する互換性評価法) -教育方法(学習・教育目標との対応,科目の位置付け,教育方法,成績の評価方法) -教育組織(目標を達成するために必要な教員数,教員の質的向上を図る仕組み,教員の教育活動に関する評価法,教員のコラボレーションネットワーク組織) 基準4:教育環境(施設・設備,財源,勉学への支援体制) 基準5:学習目標の達成(目標達成度の評価基準とそれに基づく評価,総合的な達成度評価,厳密な成績管理) 基準6:教育改善(自己点検システム,教育手法や教育環境の改善活動) で構成される。基準1では、知識のみならずコミュニケーション能力や自己学習能力、特に安全な社会を実現するのに不可欠な技術者倫理などに関する教育・学習目標の設定が要求されており、基準5では、それらの全ての学習・教育目標を達成した学生のみを卒業させることを要求している。プログラムが認定されるには、1~6の全ての基準を満たすことが条件である。認定の有効期間は最長5年間で、認定を継続するためには、再度審査を受けることが必要となる。審査は、教育界と産業界の技術者専門集団から研修を受け登録された審査長と審査員で構成される審査チームが、自己点検書の書類審査と実地審査を実施し、この審査結果にもとづいて、認定委員会で認定の可否が決定される。実地審査では、主要筆記試験の問題と答案、レポートなどをチェックして、目標達成度評価の妥当性が審査される。
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