航法センサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 02:20 UTC 版)
「エンハンスト・ビジョン・システム」の記事における「航法センサ」の解説
航法センサは画像の補完を助けることがある。合成画像が飛行機の位置と記録された風景データに基づいて作成され、パイロットに表示される。原理的には、その正確性しだいであるが、パイロットはこの合成画像に基づいて着陸できる。 最も一般的な航法支援はGPSである。高度なGPSは、航空機の3次元位置を10cmの正確さで提供できる。しかし、GPSには完全な航法手段にはなれない信頼性の問題がある。GPSは妨害や謀略のために誤った位置情報を報告したり、位置を見失ったりすることがあるし、また最初の数秒間は問題を報告できなくなることもある。これらの欠点により、GPSは着陸のような重要な飛行段階での唯一のセンサとして用いることはできない。 画像レジストレーション(英語版)は、撮像センサによる画像を既知のGPS座標を持つ画像 (衛星画像が多い) と比較する。比較することで、画像つまりカメラを、画像の分解能の正確性を上限として、正確なGPS座標と方向に合わせて配置することができる。 慣性航法装置 (INS) は、加速度計やジャイロスコープを組み合わせて、加速度や角速度を測定する装置である。また磁気センサも合わせて用い、磁場を測定することもある。INSはそれらの情報を用い、推測航法(英語版)により、直前の既知の位置に対して時の経過により位置や方向がどうなったかを決定する。これはGPSや画像レジストレーションと一体的に用いられることもある。 電波高度計は、陸上での機体高度を高い正確性で提供する。正確な位置を提供するために、高度は他の情報と共に用いられる。
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