グラスホッパーの試験飛行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/16 18:26 UTC 版)
「グラスホッパー (ロケット)」の記事における「グラスホッパーの試験飛行」の解説
2012年9月21日にグラスホッパーは初飛行を行った。地面に垂直に立ったグラスホッパーはエンジンを点火して2.5m浮き上がった後、すぐに4本の脚で着地した。飛行時間は3秒だった。2012年11月には2回目の飛行で高度5.4mを達成。 グラスホッパーのテストはフェーズ1から3までに分けて行われる。フェーズ1ではマクレガーの施設で最高73mまでの飛行を、フェーズ2では203mまでの飛行を行う。フェーズ1・2の飛行時間は最長45秒で、管制空域の高さにまで達することはない。フェーズ3では、より高速・高高度の飛行が行われ、高度最高3505m、飛行時間160秒に達する見込みであった。 2013年10月7日にグラスホッパーの8回目で最後の飛行試験が行われ、最高到達の高度744mに達した。今後はFalcon 9 Reusable (F9R) 開発機を使ってテキサス州で低高度試験を行い、ニューメキシコ州で高高度試験を行っていく。 Test #日付高度飛行時間備考、動画へのリンク1 2012-09-21 6 ft (1.8 m) 3秒 2 2012-11-01 17.7 ft (5.4 m) 8秒 3 2012-12-17 131 ft (40 m) 29秒 "12-Story Test Flight"(12-Storyは12階建ての意味)と呼ばれる試験飛行が行われた。この飛行ではグラスホッパーの大きさを実感させるため高さ2mのカウボーイ人形がロケットの根元付近に取り付けられた。 4 2013-03-07 262.8 ft (80.1 m) 34秒 5 2013-04-17 820 ft (250 m) 61秒 [要出典] 風を受けても安定性を維持できる能力も実証。動画はこちら。 6 2013-06-14 325 m (1,066 ft) 68秒 この試験ではF9-Rに必要なクローズドループ制御と、装備した航法センサを初めてフル使用して精密な着陸を行った。これまでのグラスホッパーの試験では他のロケットで使われていたセンサを使用していたため、精密着陸に必要な十分な位置精度が得られていなかった 。 7 2013-08-13 250 m (820 ft) 60秒 水平距離で100m移動しつつ、高度250mまで上昇、着陸ポイントまで位置調整して着陸、水平移動能力の実験を成功させた。 8 2013-10-07 744 m (2,441 ft) 79秒 グラスホッパーの最終フライト。最高到達高度を達成。
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