グラスホッパー・クラブ・チューリッヒとは? わかりやすく解説

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グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/15 13:35 UTC 版)

グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ
原語表記 Grasshopper Club Zürich
愛称 Hoppers (ホッパーズ)
クラブカラー     青・   
創設年 1886年
所属リーグ スーパーリーグ
所属ディビジョン 1部
ホームタウン チューリッヒ
ホームスタジアム
レッツィグルンド・シュタディオン
収容人数 26,104
代表者 マット・ジャクソン
監督 ブルーノ・ベルナー
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ (Grasshopper Club Zürich) 、通称グラスホッパーズ (Grasshoppers) は、スイス北部、チューリッヒ州の州都チューリッヒを本拠地とするサッカークラブチーム。1886年、イギリス人学生のトム・E・グリフィスによって設立された。ライバルは同じくチューリッヒを本拠地とするFCチューリッヒ (FCZ) 。

スイスで初めて開催された1897–98 スイス・セリエA英語版での優勝を皮切りに、2002–03年シーズンでの優勝までスイス国内最多の27回の優勝を誇る古豪クラブ。

歴史

1920年以前

グラスホッパーは、1886年9月1日マンチェスターグラマースクールからのイギリス人留学生トム・E・グリフィスとアーサー・J・フィンクらによって設立された。クラブは20スイスフランの寄付を利用して、ブラックバーン・ローヴァーズFCが着用していた青と白の色のサッカーシャツを購入した。最初の試合は同年10月にチューリッヒ工科大学のクラブと対戦し、0-0のスコアレスドローだった。クラブはスイスで初めて開催された国内リーグ1897-98 スイス・セリエA英語版FCチューリッヒを破り、優勝したものの、この大会はスイスサッカー協会よって組織されたものではない非公式な大会だった(優勝回数には含まれる)。

2010年代

2018–19 スイス・スーパーリーグ英語版では、トルステン・フィンクを新監督として招聘したが、チームは低迷。敗れれば降格が決定する第33節FCルツェルン戦において、0-4と敗色濃厚となった後半25分に数十人のグラスホッパーのファンがスタンドから降りピッチに乱入し、機動隊も動員され試合が中断した。ファンは「ユニフォームを着る資格はない」として選手たちにユニフォームを脱ぐように要求し、何人かの選手たちがユニフォームを渡したことで試合は再開することなく、終了した[1]。最終的に最下位となり、1950-51シーズン以来となる2部降格が決定した。

2020年代

2019-20シーズンはプレーオフ出場権内の2位FCファドゥーツと勝ち点差3の3位に終わった。

2020年4月、グラスホッパーは香港の企業Champion Union HK Holdings Limitedによる買収が成立したことを発表した[2]。Champion Unionの会長ジェニー・ワン(Jenny Wang)はイングランドウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCを所有する復星国際の会長郭広昌の妻[3]。ウルヴァーハンプトンの役員だったスカイ・サンがグラスホッパーの会長に就任し、スポーツ・ディレクターにはウルヴァーハンプトンのスカウト、ベルナール・シューテマンが就任した[4][5]

2020-21シーズン、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCからレンタル加入したレオ・ボナチーニを中心に優勝。3シーズンぶりのスーパーリーグ復帰を決めた。

2021年7月1日、サンフレッチェ広島から川辺駿の獲得を発表した[6][7]

2022年、セレッソ大阪から瀬古歩夢を獲得した。

エピソード

タイトル

国内タイトル

  • スーパーリーグ:27回
    • 1897-98, 1899-00, 1900-01, 1904-05, 1920-21, 1926-27, 1927-28, 1930-31, 1936-37, 1938-39, 1941-42, 1942-43, 1944-45, 1951-52, 1955-56, 1970-71, 1977-78, 1981-82, 1982-83, 1983-84, 1989-90, 1990-91, 1994-95, 1995-96, 1997-98, 2000-01, 2002-03
  • スイス・カップ:19回
    • 1925-26, 1926-27, 1931-32, 1933-34, 1936-37, 1937-38, 1939-40, 1940-41, 1941-42, 1942-43, 1945-46, 1951-52, 1955-56, 1982-83, 1987-88, 1988-89, 1989-90, 1993-94, 2012-13
  • スイス・リーグカップ:2回
    • 1972-73, 1974-75
  • スイス・スーパーカップ:1回
    • 1988-89

国際タイトル

過去の成績

シーズン ディビジョン スイス・カップ
リーグ 順位
2000-01 スーパーリーグ 22 11 3 8 46 25 36 3位
2001-02 スーパーリーグ 22 11 4 7 50 33 37 3位
2002-03 スーパーリーグ 22 15 4 3 58 26 49 1位
2003-04 スーパーリーグ 36 12 5 19 62 74 41 7位
2004-05 スーパーリーグ 34 12 14 8 51 50 50 3位
2005-06 スーパーリーグ 36 14 13 9 44 33 55 4位
2006-07 スーパーリーグ 36 13 11 12 54 41 50 6位
2007-08 スーパーリーグ 36 15 9 12 57 49 54 4位 3回戦敗退
2008-09 スーパーリーグ 36 12 14 10 57 48 50 4位 準々決勝敗退
2009-10 スーパーリーグ 36 21 2 13 65 43 65 3位 2回戦敗退
2010-11 スーパーリーグ 36 10 11 15 45 54 41 7位 準々決勝敗退
2011-12 スーパーリーグ 34 7 5 22 32 66 26 8位 準々決勝敗退
2012-13 スーパーリーグ 36 20 9 7 48 32 69 2位 優勝
2013-14 スーパーリーグ 36 19 8 9 67 43 65 2位 準々決勝敗退
2014-15 スーパーリーグ 36 11 10 15 50 56 43 8位 準々決勝敗退
2015-16 スーパーリーグ 36 15 8 13 65 56 53 4位 2回戦敗退
2016-17 スーパーリーグ 36 10 8 18 47 61 38 8位 3回戦敗退
2017-18 スーパーリーグ 36 10 9 17 43 52 39 9位 準決勝敗退
2018-19 スーパーリーグ 36 5 10 21 32 71 25 10位 2回戦敗退
2019-20 チャレンジリーグ 36 17 10 9 69 52 61 3位 3回戦敗退
2020-21 チャレンジリーグ 36 19 8 9 60 43 65 1位 準々決勝敗退
2021-22 スーパーリーグ 36 9 13 14 54 58 40 8位 2回戦敗退

欧州の成績

現所属メンバー

2023年7月7日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK アンドレ・モレイラ
3 DF エルミル・レニャニ
4 DF 李磊
6 MF アミール・アブラシ
7 MF ヌーノ・ダ・シルヴァ
8 MF アンドレ・サントス
10 MF ペタル・プシッチ
11 FW レオ・ボナチーニ
14 DF トマス・リベイロ
15 DF 瀬古歩夢
17 FW カリー・セヌ
20 MF ブルーノ・ジョルダン
22 MF ジョット・モランディ
No. Pos. 選手名
25 DF ナジャッキ
27 GK マテオ・マティッチ
28 MF クリスチャン・ヘルツ
29 FW チョン・サンビン
31 DF ドミニク・シュミット
33 DF ゲオルク・マルクライター
34 DF アラン・アリゴーニ
41 DF ノア・ルースリ
51 DF フロリアン・ホッジャ
59 FW フランシス・モモ
77 DF ボラ・ベンデグーズ
93 GK レヴィ・エントゥンバ
監督
  • ジョルジョ・コンティーニ

ローン移籍選手

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
No. Pos. 選手名

歴代監督

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

脚注

  1. ^ “スイス屈指の名門の降格にファンが激怒…選手からユニフォームを没収”. サッカーキング (フロムワン). (2019年5月14日). https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20190514/936936.html 2021年7月1日閲覧。 
  2. ^ STARKER INVESTOR FÜR GC Aufbruch in Zukunft: Starker Investor für den Grasshopper Club Zürich”. Grasshopper Club Zürich (2020年4月9日). 2021年7月1日閲覧。
  3. ^ Jonathan White (2020年4月12日). “Grasshoppers Zurich sold to Hong Kong company owned by Wolves owner’s wife”. サウスチャイナ・モーニング・ポスト. https://www.scmp.com/sport/football/article/3079529/grasshoppers-zurich-sold-hong-kong-company-owned-wolves-owners-wife 2021年7月1日閲覧。 
  4. ^ NEUES MANAGEMENT BEI GC Bernard Schuiteman, SportchefNach Besitzerwechsel: Neues Management bei GC.”. Grasshopper Club Zürich (2020年4月9日). 2021年7月1日閲覧。
  5. ^ “ウルブスの中国人オーナー妻がスイスの名門を買収! J・メンデスの関与は?”. 超WORLDサッカー (CWS Brains). (2020年4月10日). https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=373049 2021年7月1日閲覧。 
  6. ^ GC EINIGT SICH ÜBER TRANSFER VON HAYAO KAWABE”. Grasshopper Club Zürich (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  7. ^ 川辺駿選手 グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス1部)への移籍合意のお知らせ”. サンフレッチェ広島F.C (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  8. ^ 代表TIMELINE|サッカー日本代表公式ホームページ
  9. ^ 日本サッカーとスイスとの意外な因縁後藤健生コラム、2008年6月15日記事。
  10. ^ ナショナルチームとの対戦では、1917年5月10日に行われた第3回極東選手権フィリピンに2-15で敗れたのが最多失点及び最大差敗戦試合となっている

外部リンク


グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:31 UTC 版)

川辺駿」の記事における「グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ」の解説

2021年7月1日スイスのグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへの移籍発表された。8月7日第3節FCローザンヌ・スポルト戦で移籍後初出場果たした10月31日、第12節のFCシオン戦で欧州移籍後ゴール決めた

※この「グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ」の解説は、「川辺駿」の解説の一部です。
「グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ」を含む「川辺駿」の記事については、「川辺駿」の概要を参照ください。

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