自然の斉一性
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自然の斉一性原理(しぜんのせいいつせいげんり、 principle of the uniformity of nature)または単に斉一性原理とは、科学哲学の世界で用いられる言葉で「自然界で起きる出来事は全くデタラメに生起するわけではなく、何らかの秩序があり、同じような条件のもとでは、同じ現象がくりかえされるはずだ」という仮定[1]。18世紀スコットランドの哲学者デイヴィッド・ヒュームが懐疑的に批判した帰納法の確実性を再検討する形で、推論の一種である枚挙的帰納法を成立させるために必要な前提として、ジョン・スチュアート・ミルが提唱した[2]。自然の一様性原理[3][4]とも訳される。
- ^ 戸田山和久 『科学哲学の冒険――サイエンスの目的と方法をさぐる』 日本放送出版協会 2005年 ISBN 4-14-091022-4
- ^ 野家啓一 『科学哲学への招待』 p116-117 筑摩書房 2015年 ISBN 4480095756
- ^ 坂本百大、野本和幸編著 『科学哲学-現代哲学の転回』 p35-36 北樹出版 2002年 ISBN 4-89384-856-9
- ^ 西脇与作 『科学の哲学』 p130 慶應義塾大学出版会 2004年 ISBN 4-7664-1065-3
- 1 自然の斉一性とは
- 2 自然の斉一性の概要
- 3 関連文献
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