自己顕示欲とは? わかりやすく解説

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自己顕示欲

読み方:じこけんじよく

自己顕示欲とは

自己顕示欲(じこけんじよく)とは、周囲人々から注目され、そして認められたい、という欲求のこと。往々にして第三者の目には不自然・分不相応思われる過度自己主張」というような否定的なニュアンスを伴う。

自己顕示欲という言葉語構成は「自己 - 顕示 - 欲」もしくは「自己顕示 - 欲」と分解できる。「顕示」は「ハッキリと(分かるように)示すこと」という意味である。「自己顕示」には「自分存在を目立たせ際立たせること」、および、そのために「自分実際上の人物であるかのうように見せる(振る舞う)こと」という意味がある。自己顕示欲は、この自己顕示実現したい、という欲求である。

自己顕示欲は、「他者から認められたい」という性質において「承認欲求」の一種位置づけることができる。「承認欲求」という言葉マズロー心理学などで用いられる用語であり、心理学メンタルヘルス文脈用いられる場合が多い。「自己顕示欲」は日常会話の中で、厳密な定義を特に意識されずに用いられることが多い。

自己顕示欲は周囲の(または世間の)自分対す視線注目度大い意識するがゆえに生じ欲求である。他者自分をどう見ているか・自分他人からどう見られているか、を過度に気にしている状態という点においては、自己顕示欲は一種自意識過剰表れとも言えるとはいえ自意識過剰」は単に「人の目を気にする」意識ありよう指し示す表現であり、「自己顕示欲」のように周囲働きかけようとする指向性を伴う意味合い希薄である。

自己顕示欲は、誰もが多かれ少なかれ持っている根本的な欲求である。とはいえ自己顕示欲が満たされる機会は、そう多くはない。昨今SNS上でしばしば取り沙汰される(「バイトテロ」などと呼ばれる種類の)いたずら投稿には、社会的リスク顧みずSNS使って自己顕示欲を満たそうとした末の振る舞いであった解釈できる例が多く見出せる。

精神医学分野では、自分周囲から認められる偉大な人物なくてはならないという考え囚われる精神障害を「自己愛性パーソナリティ障害」(NPD)という。強い自己顕示欲は、このNPDが示す顕著な傾向のひとつでもある。


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