臨時列車・臨時停車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 18:00 UTC 版)
名古屋線沿線でイベントや大学入学試験などが行われる際は、臨時列車の運転や、臨時停車が実施される。臨時急行の多くは定期急行同様に4両編成か6両編成で運転され、普通列車も一部区間では最大5両編成まで増結が行われる。このうち、桑名駅と津駅を終着とする臨時急行が運転される際は、「急行 桑名」および「急行 津」の方向幕表示が用意されていないため、簡易方向板を掲出して運転される。 イベント関係 鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催される際には、近鉄名古屋駅 - 白子駅・鈴鹿線平田町駅間(平田町駅発着は近年運行されていない)で臨時急行が運転される。 センター試験関係 大学入試センター試験の際は、受験生の便宜を図るため、試験開始時刻に合わせて桑名駅 - 江戸橋駅・津新町駅間の臨時急行が運転される。時期によっては鈴鹿医療科学大学最寄りの千代崎駅に停車するものがある。 スポーツ関係 毎年5月末から6月初めに三重県各地で行われる三重県高校総体の開催時には桑名駅 - 五十鈴川駅間に下りのみ臨時急行が数本運転されるほか、一部の宇治山田駅発着の急行が五十鈴川駅発着に変更される。 2008年2月までは、四日市競輪開催日に、最寄り駅の霞ヶ浦駅に一部の定期急行が臨時停車したが、現在は行われていない。 2006年から2008年まで、全米女子プロゴルフ協会公式戦「ミズノクラシック」(現在のTOTOジャパンクラシック)が賢島カンツリー倶楽部で開催される際は、近鉄四日市駅 - 賢島駅間に臨時列車が設定された。この列車は種別のない臨時列車で、停車駅は鳥羽駅までは定期急行と同じで、鳥羽駅以南は乙特急と同じ停車駅であった。2009年以降は名古屋線からの臨時列車は設定されていないが、同年以降は定期列車の近鉄名古屋5:30発鳥羽行き急行を鳥羽駅で賢島駅行き臨時に系統変更して延長運転することで対処したため、近鉄名古屋駅から乗り換え無しで賢島駅まで直通する列車は会場が変更される直前の2015年まで事実上存続していた。 花火大会関係 2016年以降の毎年9月上旬に鈴鹿市の白子港緑地で行われる「鈴鹿げんき花火大会」では花火大会終了後に白塚駅始発塩浜駅行き普通列車が1本運転される。なお、2016年の開催時には白子駅開業101周年記念行事も同時開催されたため、開始時間の前後に花火大会最寄駅の白子駅に発着する定期急行列車の上下各1本と前述の臨時普通列車に、三尺玉を模したヘッドマークが掲出された。 毎年8月に津市で行われる「久居花火大会(旧・サマーフェスタ イン ひさい)」では、花火大会開始時間に合わせて、定期急行列車の津新町行きを伊勢中川行きに延長して運転され、花火大会終了後に白子駅・白塚駅 - 伊勢中川駅間の臨時普通が数本運転される。 揖斐川河畔で開催される「桑名水郷花火大会」では、花火大会終了後に合わせて桑名駅 - 近鉄四日市駅間に臨時普通が運転される。 伊勢神宮奉納全国花火大会の際には、定期急行列車の延長運転のほかに津駅 - 宇治山田駅間の上りのみ臨時急行が数本運転される。また、鳥羽みなとまつりの際にも定期急行列車の一部が鳥羽駅まで延長運転される。 伊勢神宮関係 年始には、日中の近鉄名古屋駅 - 宇治山田駅間の定期急行列車が五十鈴川駅発着に変更される。 2009年11月3日に伊勢神宮内宮の宇治橋渡始式が執り行われた際にも同様の延長運転が行われた。 レジャー関係 1980年代まで、夏期に近鉄名古屋駅 - 鼓ヶ浦駅間に臨時急行(および同駅への一部急行の臨時停車。なお同駅は本来の急行停車駅ではない)が、1990年代まで、春秋の行楽期に近鉄名古屋駅 - 大和八木駅間および近鉄名古屋駅 - 東青山駅間に臨時急行が運転され、現在も車両の方向幕や駅の発車標にその名残が見られることがあるが、近年は運転されていない。 2001年から1年間程度ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの客向けに、近鉄名古屋駅 - 上本町駅間直通の臨時急行が運転されていた。 2011年11月3日から2012年4月1日まで、ナガシマリゾートのなばなの里の最寄り駅である近鉄長島駅に、土曜・休日の夕方 - 夜間時間帯の一部の急行が臨時停車していた。2012年度以降も時期や本数の変動はあるが同様に臨時停車が行われている。
※この「臨時列車・臨時停車」の解説は、「近鉄名古屋線」の解説の一部です。
「臨時列車・臨時停車」を含む「近鉄名古屋線」の記事については、「近鉄名古屋線」の概要を参照ください。
- 臨時列車・臨時停車のページへのリンク