安全側線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 03:34 UTC 版)
安全側線(あんぜんそくせん)は、過走して他の列車の進路に支障を来すことによる衝突を防止する目的で本線とは異なる線路へ列車を進入させ、列車を意図的に脱線・停止させるために設ける停車場内の短い側線である。側線を設けないポイントだけの設備は、脱線転轍器(脱線ポイント)という。
- ^ 鉄道運転規則第69条。過走による相互支障のおそれがある場合は、原則として停車場内に同時に進入または進出することは禁止されている。しかし、安全側線の設置や、警戒信号の現示などにより同時進入ができる。
- ^ 鉄道に関する技術上の基準を定める省令 第54条から第56条の規定より、単線の線路にて、運転士等の関与無く一閉塞区間に相対する列車が同時に進入することができないことが保証できるATCやATS-P装置での保安対策が講じられている場合、省略が認められる。例えば北越急行ほくほく線はこれにより安全側線の省略を実現した。なお過去には国鉄の内規で出発信号機を行き過ぎたときの余裕(過走余裕)が150メートル以上ある場合には安全側線の省略ができるとしていた。
- ^ 「国鉄ぼんやり急行 信号見落とし脱線、暴走」『朝日新聞』昭和47年12月4日.23面
- ^ “雪、風、被害が続出 福知山線快速脱線「帰宅の足」大混乱”. 産経新聞 (産経新聞社). (1995年12月26日)
- ^ 石勝線川端駅構内列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- ^ 奥羽線鯉川駅構内列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- ^ 紀勢線那智駅構内列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- ^ 石勝線東追分駅構内列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- ^ 三岐鉄道三岐線三里駅構内列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- ^ 高徳線普通列車脱線事故 鉄道事故調査報告書 - 運輸安全委員会
- 1 安全側線とは
- 2 安全側線の概要
- 3 概要
- 4 安全側線が機能した例
- 5 脚注
安全側線と同じ種類の言葉
- 安全側線のページへのリンク