総帥の引退→死とその影響
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「円楽一門会」の記事における「総帥の引退→死とその影響」の解説
2007年、5代目圓楽が高座からの引退を表明して最高顧問となり、総領弟子・鳳楽が会長に就任し、これに「一門の幹部」として、好楽・圓橘・楽太郎(現・6代目円楽)を加えた4人による事実上の集団指導体制へ移行した。ただし、5代目圓楽自身は完全に落語界から消えたわけではなく、その後もがんなどを患いながら後進の指導を主な活動とし、なおも影響力を保持していた。しかし、肺がん・脳梗塞を再発し、最後の弟子である王楽の真打昇進から1か月も経たない2009年10月29日に死去した。 円楽一門会は、5代目圓楽と同様に落語協会から飛び出した7代目立川談志が率いる落語立川流と同様、中心人物である5代目圓楽の知名度とカリスマ性によって団体が維持されてきた面は否定できず、5代目圓楽が倒れた際には芸能マスコミなどで団体の存続について少なからぬ噂が飛び交うなどということも見られ、今後の方向性に注目が集まっている。2009年11月21日に東京會舘で行われた5代目圓楽の「お別れの会」の席で、従来からの「円楽一門会」を、「五代目圓楽一門会」(三遊亭鳳楽会長)とする方向でいることが明らかになった。 2010年3月には、楽太郎の6代目円楽襲名披露興行が桂歌丸会長(当時)率いる落語芸術協会の協力を得て、定席である新宿末廣亭などで行われ、6代目円楽のほか、鳳楽・好楽・圓橘などが出演した。同年10月28日の5代目圓楽一周忌において、6代目円楽から歌丸に対して円楽一門会の落語芸術協会への合流の申し入れがされたが、芸協内では人数の問題や寄席で修業していない落語家が加入することに根強い反対意見もあり、2011年6月の総会でも賛成派は歌丸と三遊亭小遊三だけであったため、否決された。 その後、2017年6月に6代目円楽が単身で落語芸術協会に「客員」として加入し、円楽一門会と並行して活動することとなった。円楽の芸協加入以降、正式な協会員ではないが好楽、王楽、兼好、萬橘などが芸協の定席興行に出演する機会が多くなっている。
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総帥の引退→死とその影響
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「五代目円楽一門会」の記事における「総帥の引退→死とその影響」の解説
2007年、5代目圓楽が高座からの引退を表明して最高顧問となり、総領弟子・鳳楽が会長に就任し、これに「一門の幹部」として、好楽・圓橘・楽太郎(現・6代目円楽)を加えた4人による事実上の集団指導体制へ移行した。ただし、5代目圓楽自身は完全に落語界から消えたわけではなく、その後もがんなどを患いながら後進の指導を主な活動とし、なおも影響力を保持していた。しかし、肺がん・脳梗塞を再発し、最後の弟子である王楽の真打昇進から1か月も経たない2009年10月29日に死去した。 円楽一門会は、5代目圓楽と同様に落語協会から飛び出した7代目立川談志が率いる落語立川流と同様、中心人物である5代目圓楽の知名度とカリスマ性によって団体が維持されてきた面は否定できず、5代目圓楽が倒れた際には芸能マスコミなどで団体の存続について少なからぬ噂が飛び交うなどということも見られた。 その後、2009年11月21日に東京會舘で行われた5代目圓楽の「お別れの会」の席で、従来からの「円楽一門会」を、「五代目圓楽一門会」(三遊亭鳳楽会長)とする方向でいることが明らかになった。 2010年3月には、楽太郎の6代目円楽襲名披露興行が桂歌丸会長(当時)率いる落語芸術協会の協力を得て、定席である新宿末廣亭などで行われ、6代目円楽のほか、鳳楽・好楽・圓橘などが出演した。同年10月28日の5代目圓楽一周忌において、円楽から歌丸に対して円楽一門会の落語芸術協会への合流の申し入れがされたが、芸協内では人数の問題や寄席で修業していない落語家が加入することに根強い反対意見もあり、2011年6月の総会でも賛成派は歌丸と三遊亭小遊三だけであったため、否決された。 その後、2017年6月に円楽が単身で芸協に「客員」として加入し、円楽一門会と並行して活動することとなった。それに伴い、正式な協会員ではないが円楽の代演あるいはゲストとして、好楽、愛楽、王楽、兼好、萬橘などが芸協の定席興行に出演する機会が多くなっている。
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