総崩川脱出記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 08:44 UTC 版)
巣籠河原で生活していた群族の生き残り八人は、綱島捨三の母・栄の葬儀を執り行なった次の朝、十年間暮らしていた河原から総崩川方面へ脱出する。総崩川の本流に入ってしまえば、北政府の騎馬兵士やホーヴァークラフト隊などの略奪におびえる国境地帯から離れ、最終的には阿古張湾へたどりつく安全地域へと進めるのである。
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総崩川脱出記
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綱島 捨三(つなしま すてぞう) 巣籠河原の群族最年少の少年。脱出の時点で十一歳。 脱出前日に母の葬儀を行うが、死別の悲しみよりも新しい土地への旅を楽しみにする気持ちが大きい。口舌が原の湿地帯で肉食植物の「壺口」に顔面を一撃され、鼻を半分噛みちぎられる。その後、移動集落に迎え入れられて鼻あてをもらい、集落の一員として九年間を過ごすが、二十歳になって群族の目標通り総崩川を下ることを決意する。 相原 策道(あいはら さくどう) 巣籠河原の群族長。妻のキクエ、最長老のヒシワのおんばあ、祭式助役の橋詰(はしづめ)の爺さん、大男の反町(そりまち)、作並衆(さくなみしゅう)の二人そして捨三を率いて、総崩川本流への脱出行を率いる。 複数の犠牲者を出しつつ口舌が原まで到達するが、そこでサキシマに捕捉され、北政府のスパイ嫌疑をかけられる。疑いが晴れたのちは移動集落に定住し、そこで倒れ体力を回復しないまま永眠する。群族長の名は捨三に譲られた。 サキシマ 口舌が原の湿地帯に住む移動集落の有力者。カヌーに乗り、茶色の防水コートを着て群族の目の前に現れる。 群族を発見した当初は北政府の回し者と疑うが、作並衆がミツユビという特殊な体であることが判明し、嫌疑を撤回する。後に策道の死を看取り、捨三を見送る。
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