総実体とは? わかりやすく解説

総実体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 14:15 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
数体 K = Q(√2) は R の部分体であり、KC への2つの埋め込みは K の各元を R の元へと写すから、K は総実である。

数論において、代数体 K総実(そうじつ、: totally real)であるとは、K複素数体への各埋め込みに対し、その実数体に含まれることをいう。同値な条件は、すべての根が実であるような整数多項式英語版のある1つの根によって、KQ 上生成されることである。あるいは、KQRテンソルした代数R のコピーの直積になることである。

例えば、Q 上次数が 2 の二次体 K は、正あるいは負のどちらの数の平方根Q に添加されたかに応じて、実数体の部分体(このとき総実)あるいは虚数を含む体となる。三次体英語版の場合には、Q既約な三次の整数多項式 P は少なくとも1つの実根を持つ。P が1つの実根と2つの虚根を持つならば、その実根を添加することによって定義される Q の三次拡大は、実数体の部分体であるにもかかわらず、総実ではない

総実体は代数的整数論において重要で特別な役割を果たす。Qアーベル拡大は総実であるか、あるいは総実な部分体を含みこの部分体上2次拡大である。

有理数体上ガロワな任意の数体は総実であるかまたは総虚でなければならない。

関連項目

参考文献


総実体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 09:00 UTC 版)

p-進L-函数」の記事における「総実体」の解説

Deligne & Ribet (1980) では、前に行われている Serre (1973) に立脚し、総実体の解析的 p-進L-函数構成した。Barsky (1978) と Cassou-Noguès (1979)は独立に同じ結果導き出したが、このアプローチは、新谷卓郎の L-値の研究アプローチに従っている。

※この「総実体」の解説は、「p-進L-函数」の解説の一部です。
「総実体」を含む「p-進L-函数」の記事については、「p-進L-函数」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「総実体」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「総実体」の関連用語

総実体のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



総実体のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの総実体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのp-進L-函数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS