経済と交通問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 20:36 UTC 版)
太平洋ベルト上に位置しており、日本を代表する工業地帯が形成されている。このうち、愛知県及び三重県北部を中京工業地帯、静岡県の主に臨海部一帯を東海工業地域と呼ぶ。 2007年(平成19年)度の東海地方(4県)の県内総生産の合計は69兆6929億円である。日本のGDPの約13%を占めており、世界の国のGDPと比較しても、20番以内に入る経済体である。サウジアラビアやアルゼンチンなど一部のG20加盟国の国より経済規模が大きい。中京圏の中枢である名古屋市を筆頭に、多くの工業都市が連なって産業と人口が集積していることから、首都圏の中枢である東京都区部から近畿圏の中枢である大阪市にかけての都市群を「東海道メガロポリス」ということもある。 自動車産業が地域経済の中心となっており、トヨタ自動車(豊田市)とスズキ(浜松市中区)の2社はこの地域に本社を構えるほか、デンソーやアイシン(刈谷市)などの自動車関連企業の本社や工場、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)や富士スピードウェイ(小山町)などの自動車関連のレジャー施設などが集積している。これらの特徴もあってモータリゼーションが日本で最も発達した地域でもあり、自家用車の保有台数は日本有数の高さである。 その反面、鉄道輸送力は関東、関西に対して劣っているほか、名鉄の一部路線の廃線をはじめとする鉄道・バスの存続問題などが叫ばれている。 また、日本一の自動車保有台数を誇っている愛知県の交通事故死亡者数は、2005年 - 2018年(平成17年 - 30年)まで16年連続ワーストワンである。
※この「経済と交通問題」の解説は、「東海地方」の解説の一部です。
「経済と交通問題」を含む「東海地方」の記事については、「東海地方」の概要を参照ください。
- 経済と交通問題のページへのリンク