経営問題・閉店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 14:43 UTC 版)
国道20号沿いにイトーヨーカドー甲府昭和店をはじめロードサイド型店舗が相次いで建てられると、D・POT館1・2階にあったザ・ダイソーを皮切りに本館側も様々なテナントが撤退した。このため管理会社の「甲府新都市開発」は多額の負債を抱え、2006年に甲府地方裁判所から民事執行法の適用を受けた。 負債を抱えた要因として、当初グランパーク側が提示したテナント料が高すぎるとテナントが訴え、グランパーク側がそれに応じたという説や、付近にあるショッピングモールJOYに入居していたセリアに押され、利益が落ち込んだダイソーが撤退した説、集団での小・中学生の恐喝行為説など様々な憶測が飛び交ったが、これらの説は憶測にすぎない(その後ダイソーがショッピングモールJOYのセリアと同じフロアに移転。ショッピングモールJOYは2013年10月に閉鎖)。また、立地上は甲府バイパス沿いという郊外化が進む甲府都市圏では好立地であったが、上述の通り品揃えが豊富なロードサイド型店舗に対し複合施設でありながら商業施設面積が10,000m2強と大きくないため品揃えの面で太刀打ちできず、かつ県内屈指の渋滞地点である国母交差点に隣接するなど近隣店舗との競争に不利な点もあった。 再建のため施設が競売にかけられた結果、リサ・パートナーズの関連会社が落札し経営は継続されることとなったが、経営は改善されずその会社も2012年に破産した。これを機にホームページの更新も滞り、アミューズメント施設やボウリング場、漫画喫茶などが相次いで撤退。2014年1月にはオープン以来旗艦店であったトイザらスも撤退し、これに合わせてホームページも閉鎖され、3月には全店舗が撤退し、閉鎖された。 尚、グランパークの事業費69億円のうち国や山梨県、甲府市から34億円の補助金が供出されている。多額の補助金は13年後に竣工したココリでも行われており、税金を使って地域活性化のため商業施設を建てたものの店舗が相次いで撤退している点で共通している。 閉鎖後、和歌山県の精密機器メーカー「ノーリツ鋼機」が施設を購入。ノーリツ鋼機は「グランパークとして再建することはない」とし、5月より建物の解体を開始。これにより16年続いたグランパークとしての営業は幕を閉じる結果となった。 2014年7月にケーズホールディングスがグランパーク跡地にケーズデンキ甲府店を2015年9月頃オープンさせると発表した。予定より少し遅れて、2015年10月8日にグランドオープンした。
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