くみ‐もの【組(み)物】
組物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 05:38 UTC 版)
組物(くみもの、繁体字: 斗拱)、または組み物とは、中国由来の伝統的な木造建築において屋根を支えるために柱頭に設ける部材の一群である[1]。前後または左右に腕のように渡した横木で上からの荷重を支える肘木(ひじき・栱とも)と、桁や肘木を受ける方形の斗 (ます・枡形(ますがた)とも)とで構成され、斗組(ますぐみ/とぐみ)とも、斗と栱から成る事から斗栱(ときょう、zh:斗栱/en)ともいう。 また、三手先などでは尾垂木(おだるき)も用いられることがある。
注釈
出典
- ^ 武井豊治 1994, p. 180.
- ^ 村田健一 2005, p. 363-368.
- ^ 太田博太郎 2019, p. 40.
- ^ 太田博太郎 2019, p. 65, 66, 100, 125, 126.
- ^ 太田博太郎 2019, p. 102.
- ^ 岡田英男 2005, p. 7.
- ^ 村田健一 2005, p. 374-375.
- ^ a b 村田健一 2006, p. 192-205.
- ^ 妻木靖延 2016, p. 68.
- ^ 妻木靖延 2016, p. 78-84.
- ^ 奈良県文化財保存事務所 1967, p. 17-18.
- ^ 片桐正夫 1995, p. 179.
- ^ a b 文化財建造物保存技術協会 1995, p. 22-26.
- ^ 藤井恵介 1994, p. 10.
- ^ 藤井恵介 1994, p. 4.
- ^ 村田健一 2006, p. 137-138.
- ^ 清水重敦、西田紀子 2007, p. 41-46.
- ^ 村田健一 2006, p. 48-59.
- ^ 村田健一 2006, p. 87-89.
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- ^ 藤井恵介 1994, p. 25-26.
- ^ 藤井恵介 1994, p. 43-46.
- ^ 西和夫 1990, p. 103.
- ^ 武井豊治 1994, p. 246.
- ^ 武井豊治 1994, p. 14,42,232.
- ^ 武井豊治 1994, p. 224.
- ^ 武井豊治 1994, p. 208.
- ^ 武井豊治 1994, p. 288.
- ^ Dougong: The enduring appeal of an ancient Chinese building technique(CNN 2017年9月1日)
- ^ 文化庁. “文化財愛護シンボルマーク”. 文化庁サイト. 2022年9月7日閲覧。
組み物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 04:44 UTC 版)
生(なま)の皿鉢に見られるように、明治期になるまでは皿に一種の料理を盛るのが基本だった。これまでに知られている江戸時代の献立の中で1835年天保6年に「組物」という記述も登場するが、共に焼き物料理を盛り合わせたものであり、当時は料理ではなく材料を2種類以上盛り合わせた場合に「組物」と称していたと考えられている。 また、「組み物」という名も地域によって異なり、組み込みや組み皿鉢あるいは組み肴や盛りものなどとも言われている。 「組み物」には、煮物、仕直もの(練りもの)、酢味噌あえ、白あえ、酢の物、焼き物、羊羹、きんとん、季節の果物などが「ハラン」を仕切に盛り合わされる。皿鉢に彩りを添える「ハラン」は明治期に「組み物」が登場して以降、料理の味や香りが移らないために用いられ始めたもので、単なる飾りとしてだけではなく「ハラン」の色が変わる事で料理の傷み具合をはかり、腹痛の際には「ハラン」を噛んで症状を抑えるといった効能から、「組み物」に欠かせないものとして定着していった。盛り合わされた料理の中央を飾る「ハラン」を「縦バラン(親バラン)」と言い、今日では人造ハランが主流だが、精緻な切り込みで細工された下図などが現存する事から、かつては料理人の技量を示すものとして重要視されていたとも考えられている。
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