紙本著色蘭亭曲水龍山勝会図〈池大雅筆/宝暦十三年七月の年記がある/六曲屏風〉
主名称: | 紙本著色蘭亭曲水龍山勝会図〈池大雅筆/宝暦十三年七月の年記がある/六曲屏風〉 |
指定番号: | 1847 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1984.06.06(昭和59.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 絵画 |
ト書: | |
員数: | 一双 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | 1763 |
検索年代: | |
解説文: | 晋の時代の故事に取材し、春の「蘭亭曲水」と秋の「龍山勝会」とを両隻に描き分ける屏風である。 「蘭亭曲水図」は、流觴の曲水を山間の巨岩を縫う渓流として表し、群賢を自然景の中に隠見させる。屈曲する流水の動勢と人々の楽しげな様子に、この主題に対する新鮮な解釈が見られる。「龍山勝会図」は、巨岩の重畳する龍山を近景に、河を隔てた市街を遠景に描き、両景を極端に対比させる大胆な構成によって、奥行きの深い空間を造形している。両図とも、岩塊と余白とを巧みに対照し、金碧青緑山水の形式と柔軟な筆触とを調和させ、また樹葉の彩色には濃淡の諧調をつくって、広やかな自然の把握に努めており、ことに「龍山勝会図」はすぐれた出来映えを示す。 「龍山勝会図」に年記を有し、大雅四十一歳の制作と知られるが、画風はほぼ円熟期のものを示している。三十歳台には制作年代のわかる作品が少ないため、四十歳台に代表的な作品群を生むに到る過程が、必ずしも明確でないが、本図は、円熟期の様式が三十代末から四十代初めにかけて形成されたことを示唆する稀少な大作であり、資料的な意味からも貴重視されるものである。 |
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